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日本行きの切符 さわやかNo,13

1. 夢が届いた日本行き

4月7日と8日に行われた11歳と12歳のカテゴリーの代表選考会において,私が毎日指導している3人の選手が,代表選手として選ばれました。

しかも世界大会が行われるのは,ブラジルから約20,000km離れた日本

選手と関わる毎日の中で「日本に行ってみたい!」「日本のことをもっと知りたい」「日本の野球が見たい」と,彼らが言っているのを聞いていたので,実際にこのニュースが耳に入ってきたときはとても嬉しかったです。

この子たちが日本を肌で感じる機会が与えられたこと,日本の子どもたちとプレーできることがとても嬉しい。

またこの出来事に対して,私自身もなんとも不思議な感覚です。

日本の野球環境に育ててきてもらった私が,その野球を通じて海を渡り,ブラジルに来て指導させてもらっている。そんなブラジルの田舎町で,一緒に野球を通して学び合っている子どもたちが,今度は野球を通して海を渡り,私の生まれ育った日本に行く。

この感覚は今までの人生で味わったことがないもので,考えるだけ,想像するだけでグッと込み上げるものがあります。

野球で国を繋ぐ

私の夢がこの子たちのおかげで叶えられたような気がします。

思いっきり暴れてこい!!!!!

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2. いつかこの涙のために

残念ながら,選考会にチャレンジした4人の内の1人がチャンスを掴むことができませんでした。

代表メンバーが発表された日の練習では,その子は泣きながらグラウンドに現れました。

普段からその子は前向きな子なので,“涙は見せまい”と作り笑いで私の話を聞いてくれていましたが,顔には悔しさが滲み出ていました。

3人が選考にパスし,1人が選考漏れ。

でも同じグラウンドで練習をしなければならない。

周りはそれをどう捉え,何を感じ,どのように表現するのか。

このチームの大きなポイントでもあるなと思いながら,その日の練習を見守ることにしました。

すると,子どもたちの行動は私の予想を超えてきました。

選考をパスした子どもたちが,打ち合わせをした訳ではないにも関わらず,今まで見たことないような姿勢で練習に取り組んでいる。

また,選考から漏れた彼も,初めは目に涙を溜めながら練習をしていましたが,笑顔を心がけ,大きな声を出して取り組んでいるように,私には見えました。

“選考をパスした,選考から漏れた”

ということ関係なく,“一つのチームとして彼らが自覚し行動した”ということだと思います。

年齢的にも難しい時期だと思います。

目標が本人たちの中で大きいものだったからこそ,整理をつけるのも難しかったと思います。

しかし,子どもたちなりに乗り切りました。

悔しい思いをしながらも,逃げずにグラウンドに来た彼も素晴らしいし,それを感じ,応えた仲間のフォローも素晴らしかった。

また一つ,子どもから学んだ良い経験となりました。

“置かれた場所で咲け”

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3. 第36回少年野球世界大会 ご案内

2018.07.27~07.30

第36回少年野球世界大会

@江戸川区球場・江戸川区臨海球技場(日程・球場共に予定です。)

日本は東京・江戸川で世界大会が行われます。

小学生や中学生は夏休みに入っている頃だと思います。

夏の甲子園100回記念大会の直前。高校生の熱い戦いの前に,世界から集まる少年少女の熱い戦いもいかがですか?

日本人が海を渡り,伝えた野球が,ブラジルの地でラテンの味付けをし,日本に帰ってきます。

日本に住んでおられる方で,興味があり,お時間がありましたら,ぜひ球場に足を運んでください!!

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このブログは、JICA公式HP内『JICA海外協力隊の世界日記』に掲載されているものをnote内に再UPしているものです!
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