「オーダー車だから良く走る自転車とは限らないんだよ。」というお話(31)
今回から、廣瀬さんとの雑談を記録したメモから、これまでこぼれ落ちてしまっていたネタを、一つずつ記していきたいと思います。
「設計にまつわること」のくくりに含めてはおりますが、「廣瀬さんの蘊蓄話のご紹介」といった内容ですので、気軽にお付き合い頂ければと存じます。
今回は「昔のイギリス的自転車」にまつわるお話の1回目。
昔のイギリス車の「シート角度が寝たフレームデザイン」と、「ブルックスの革サドルのレールの設計」と、「大型サドルバック」との因果関係について、です。
合わせて廣瀬さん考案の大型サドルバッグ用サポーター、アダプターの意味、効果についてもご紹介しています。
最後に、少しだけ、キャンピングフレームに関しても記しています。
*******
設計にまつわること 17
「イギリス車の考察 その1 大型サドルバッグと革サドルとシート角の因果関係について」
これまでも記してきた通り、マーケットがグローバル化する以前の世界では、自転車は、国や地域ごとに、独自の進化を遂げていました。
ここから先は
12,583字
/
53画像
¥ 100
YouTube動画も含めた私のヒロセへの取材とアウトプットに対し、ご評価を頂ければとても有り難いです。どうぞ、よろしくお願い致します。(廣瀬秀敬自転車資料館 制作者)