「セックスしたいを言語化する困難さ」
(本日の記事にはセックスという単語が複数回登場しますが、公序良俗に反する内容ではないと信じていますので、どうか猫の目隠しの画像が出ませんように)
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性的同意をとる、というのが世界的な流れという記事をみました。
互いの明確な同意がない性交渉は、すべて犯罪とみなす、ということだそうで、全然オッケーだし素晴らしい。
ただ難しいなと思ったのは「互いの明確な同意を確認する」の部分で、恋人同士だったら共通のキーワードでなんとかクリアできたとしても、
初めての相手だったら、ねえ、どうしましょうか。どうしてきましたか?
ちなみに私は、まだ経験がなかったころ、好きな子とシングルベッドで一緒に寝てるのに何もできなかった、という苦い過去があります。
お酒飲んで部屋に来てもらって、眠くなって一緒のベッドに入ってるのに、相手がしたいのかしたくないのか分からなくて、一睡もできないまま朝を迎えました。結局、ボーッとしたまま昼ごろに駅まで見送って、それっきり。
「好きだ。セックスしよ?」なんて台詞は、未経験者の私にはハードルが高すぎましたよ。
手をつなぐ、キスする、抱きしめる、性交渉する、その段階ごとに明確な同意をとらないとダメというのは、自己主張に慣れてない若人には難しいだろうな、と勝手に心配した。
心配したと傍観するだけでは前には進まないので、本日、私は「セックスしたい」という性的同意を得るための万国共通のセリフを考案したいと思います。
昔の日本にはプロポーズで「きみの味噌汁が飲みたい」という婉曲表現があったそうなので、それを真似します。
『太陽と月に背いてもいいかな?』
これ。2人でバーでお酒を嗜んでて、終電が近くなる。ふいに「太陽と月に背いてもいいかな?」と、ポツリとつぶやく。しばし沈黙のあと、相手が「いいよ」と言ったら、同意オッケー。あとはアルチュール・ランボーばりの背徳的な行為を思う存分楽しんでいただけたら幸いです。
実際のところ、「キスしたい」「セックスしたい」を言語化して同意をとる、というのは難しいよね。アプリでもあればいいのに。設定オンにすれば通知で相手に伝わる、みたいな。
私はふつうに言いますけどね。そしてけっこう断られますけどね。今度からサシ飲みしてて、私が「太陽と月に背いてもいい?」って言ったら優しく頷いていただけると幸いです。
断るときは「残念だけど、太陽は海には溶けないよ」って言ってね。そのままアブサン飲んで記憶なくすから。