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Xを始めとしたSNS経由でのアポ取りのテンプレは誰のためなのか
ここ1~2年程度、SNSでセールス活動を行うのが流行。セールスを受ける側としては少し騙されたという感覚もあって、UXとしては最悪。結果、ブランド毀損につながっているのではないかと心配になるほど。
なぜ増えているのか(予想)
THE MODELをベースに、アポ率のKPI達成がインサイドセールス等々の方のミッションであり、すでに使い古された手段(RPAを使ったフォーム投稿やリスト購入など)では到底そのKPIに到達しない、そのような状況もあってか、SNSでのフォロー→メッセージでアポという流れなのでしょう。
SNSでのアポ取りパターン
様々なパターンがありますが、一例を挙げると
・LinkedInで日本のファーストネーム+海外の名前
など。
・Xでリプ→フォロー→リフォローするとDMでアポが来る
・Facebookでのメッセージと友達申請(特に若い女性アカウントから)
・X、Facebookで「◯日間で売上◯円を挙げたノウハウがあります!知りたい方はリプかコメントをどうぞ」の情報フックパターン
LinkedInの場合
LinkedInは、ファーストネームが日本人だとつい承認しそうですが、ラストネームをぜひご確認ください。たまーに海外の方がいて、承認するとすぐアポのメッセージがやってきます。
Facebookの場合
Facebookは友達の友達しか申請を受け付けないことにしているため、知らない方からリクエストが来ると「ああ、どなたかからの入口が空いたんだな」と悟りスルーします。また、情報と引き換えパターンは「え!そんないい話しあるの?」という文言でわかります。いい話には裏があるものです。
Xの場合
毎度のようにひっかかるX。これだけはどうしてもスルーができず、そして毎回テンプレメッセージを頂き、悟り、丁寧にアポをお断りします。ちなみにこのテンプレ、完全にテンプレ過ぎて面白いのですが、今日仕掛けて来た方は、ああ、リストかなにか見て連絡くれているんだなと改めて思いました。
こんなやりとり。
私のツイにリプとともにフォロー
(リプされたらフォローと決めているので)リフォロー
リフォローのお礼DMが来る(ここである程度悟る)
お礼DMに返事
テンプレでアポ「ホームページ拝見しました!廣瀬さんは〜という事業をされているのですね!私は〜という企業で〜というサービスをしていmして・・・・(以下サービスのセールスポイント)・・・協業をしたいのですが、ご挨拶を兼ねてオンライン面談でもいかがでしょうか?」
「私があなたのお役に立てるかどうか、まだコミュニケーションを取っておらずわかりませんので、相互理解してからにしましょう」と断る
基本1〜2が回避できず、3に来て「ああ!このお方、私のことをKPIだと思っている」とようやく悟るわけです。
あなたはKPIになるためにSNSをしていますか?
SNSも規約さえ抵触しなければ、アポ取りに全然使ってくださってよいかと思います。ただ、その進め方に課題があるなと思います。断り文句にも入れていますが、「もっと相互理解してから」ここに尽きると思っています。ちゃんとお互いに理解してから、ビジネスの話しをしましょう。アポのKPIを達成したとしても、仮にアポが取れてオンライン面談をしたとしても、サービス内容を理解していないリードとのアポとコミュニケーションを取って要件がフィットしてからのアポに比べて、成約率はいかがでしょうか?むしろ築き上げたブランドがあったとしたら、それを毀損する可能性すらあるのではないでしょうか。アポ率を高めることも重要ですが、MQLとSQLこそが重要です。確度の低いアポを作れば創るほど、フィールドセールスは成約率が高まらずに疲弊するでしょうし、時間も浪費するだけ。そんなことを御社の経営層は望んでいるでしょうか。
そして。
そしてもう一つお伝えしたいのは、「あなたはあなた自身がアポのKPIにカウントされることを目的に、SNSをしていますか?」ということ。マーケティング施策とは、常に「自分が消費者やターゲットだったとしたら」という、相手に共感する気持ちこそが大切ですし、大切にしていきたいですね。