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郷土史漫画/日本国王を支えた菊池氏/熊本旅行3

佐藤ひろおです。会社を休んで早稲田の大学院生をしています。
三国志の研究を学んでいます。

10日ほど前に熊本旅行に行ってきました。
熊本には菊池市という場所があって、ここは「菊池氏」という一族が治めていたところです。平安時代の後期から系図が書き起こされて、戦国時代前期に敗れてフェードアウトします。

マイナーな菊池氏が、九州全土を統括した時期がありました。熊本県(肥後国)制圧すら難しそうな内陸の武士なのに、日本史の表舞台に出たのは、ミステリーです。なんなら、中国大陸と国交を結ぶときの全権者「日本国王」を武力によって支えていた。
歴史のバグです。史実は小説より奇なり。

菊池の町では、その人物を英雄として祭り、銅像を造ってます。

菊池武光です。マイナーな小集団の武士が、どうやって九州全土に号令し、日本を代表することができたか。
・天皇の子をたてまつる
・九州の中心地を占領する

伝統的な権力をかつぎ、マップ上の重要地点をピンポイントに得ることで、小集団の武士が「日本代表」を支えることができた。
陣取り・領土の占領をするゲームは、隣接地域を順番に塗り替えてゆき、兵站線をつないで……という地道な攻略法が基本ですけど、チート級のカードを振りかざし、ボード上の急所に飛びこむという勝ち方もあります。

その菊池武光が、いかに登場し、戦い、そして力尽きたか。
という郷土の英雄を、漫画にしている本が現地で売っていて、

これです。

現代の小中学校にも、図書館には、全20巻ぐらいの「日本史」「世界史」の漫画が置いてあるでしょう。
絵柄、情報のツメコミ方、欄外や巻末の説明は、学習漫画と同じ雰囲気です。いわゆる流行の絵柄ではないが、歴史好きの60%は学習漫画の洗礼を受けていると思われ(自分調べ)、そのテイストで、郷土史が読めるというのはとても満足度が高い。

ページ画像は怒られたらすぐに消しますが、こんなテイストです。
上に載せたのは、全国の歴史と係わるページですが、このような感じで、菊池の郷土の英雄、菊池武光が描かれています。

販売してくださった現地の職員さんによると、増刷の予定がないらしく、現時点で在庫が10冊を切っているようです。菊池市の図書館には入っているのかも知れないが、観光客がこれを購入することができる期間は、もうあまり残っていないかも知れません。菊池市へどうぞ。

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