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ホワイトアウト 2024年 WBSクラシック

2024クラシックは年間2位で権利獲得が出来た。2022年シーズンより参戦し、2023年に続き2回目となる。

和やかなクラシックパーティー in 割烹旅館霞ヶ浦 様

戦力補強

シーズン最終戦が優勝で終えた直後、SDGMarine柏木さんより労いの言葉とともに、ボートを「BASSCAT PUMA 203 HYBRID」へアップデートする提案をいただいた。

初めてのBASSCAT

このBASSCAT PUMAは20’4”の長さと、トラディショナルなナロービーム(細身の船体)に加え、伝説のChampion203のハル移植により波の大小に関係なく走破性が高い。
この船であれば、どんなに荒れていても帰港できる安心感がある。
機動力は出場選手で一番であることは間違いない。

この時期の戦略

ポスト戦は一発勝負。とはいえ2日間の大会なのでちゃんとした戦略を立てる必要がある。練習はボートとのフィッティングもあり、前々週、前週の週末と前日をあてた。

ベイトについて

昨今の霞ヶ浦の傾向としては、秋から初冬への過渡期(ここでは水温20℃から15℃)のバスの動きが自分にとって非常に難解になってきている。ベイトとなる小さなエビ類の個体数が水温の低下で減る代わりに、ワカサギやシラウオなど小魚がメインとなる。それらが接岸すれば多少は釣りやすいのだが、いかんせん数が少なくアテにならない。
最終戦に優勝した恋瀬川エリアにはまだワカサギがいたが、天候がが安定しないとベイトが散ってしまいバスがリンクしにくい事が懸念される。

流れについて

試合週平日の天候としては、季節外れの台風が遠く海上に発生し、秋雨前線を刺激させ雨と晴れが交互にやってきた。
晴天だった前日プラでは唯一チェックしていなかった小野川に行くがバイトもなく、試合当日に雨が降り濁った流れが発生した場合、状況が好転することもなさそうと判断する。これは他の流入も同じとみなす。

ターンオーバー

10月後半より水温が下がり、明らかに水が撹拌されている。本湖の1m以浅も濁りが回っている箇所もあり、きれいな水を探すのもなかなか難しい状況となっていた。
利根川で釣りをしているときはあまり意識しなかったが、霞ヶ浦に来てこの時期の頭を抱える要因となっていることは間違いない。

結論として

こうなると、

  • 本湖の好条件スポットを探し、数打ってあわよくば拾いたい

  • 北利根川や常陸利根川などの下流域の回遊するバスと巡り会いたい

と願望だらけの展開になってしまう。

下流域に関しては強い流れが出てしまうと釣りにくくなってしまうので、最終的な立ち回りはスタート直後に決めようとしていた。
今年は流入メインで試合を組み立てていたため、苦しい試合になりそうなのは明白だった。

やはり苦手

振り返れば、今シーズンで唯一ノーフィッシュを記録した日がある。
第3戦の2日目、終日曇天となったその日はバスを完全に見失っていた。
何度やってもこの雨天曇天に対応出来ないのはいかがなものか・・・

そして予報通り試合初日は朝から11月らしからぬ温かい雨が降り出し、ピークはその日の夜となった。下流水門事務所は増水を見越してか、連日夕方から深夜にかけて水門を開放していた。

初日

朝から雨 写真はこれだけ

スタートコールを受けて横利根水門をくぐる。
北利根川の流れが無いことが確認出来たので、バウを下流に向けた。
一気に常陸利根川の息栖大橋付近まで移動して、釣りを開始する。

やはり流れは落ち着き、ターンオーバーの影響も少ない。
水温は17℃と、走って冷えた手を入れても温かい。
2時間ほどハイピッチャー9gを巻き倒すが、反応なく肩透かしを食らう。
他マリーナで試合をやっていたので、アングラーが増えてきたところで移動を決断する。

北利根に戻り、ジグ01のスイミングを交えながら要所をチェックするがコチラも反応が無い。
カバーから離れてまで追ってバイトしてこないのか?いやそもそもカバーにいるのか?早くも疑心暗記になる。

やる気のある魚はまだ流入河川にいるかも知れない。ということで、一気に土浦エリア桜川まで移動する。

到着するとやはり流れは発生しており、堆積した泥を掻き上げている。ちょっとコレは無いなと数投して川を後にし、河口付近の石積みに移動する。
コチラはコチラで、南風によってターンオーバーの水が侵食していた。

移動して崎浜の石積みをやるも、コチラも濁り蔓延であった。
ならばとショアラインのストラクチャーを攻めるも、キャットフィッシュの猛攻にあう。

移動を繰り返す。
湖上は濃い雨雲に覆われ、その中を走ると視界は100mあるかないかであった。操船も戦略もまさに五里霧中とはこの事。

その後も確信に近づいている手応えは全く無く、初日はノーフィッシュでの帰着となった。

ライブウェルは軽い

最終日

初日の雨の後の晴天、風向きは真逆となり北西からの強風となった最終日。天候の要素としてはタフになるのは間違いない。
5本釣ることが至難の状況で、ビッグウェイトを叩き出せる釣り方など無いと考える。出来ることは、コツコツと積み上げるだけだ。

初日から導き出された答えは、水の濁度と流れの落ち着いたエリアで丁寧に釣るという事。
この日も北利根側の流れが無いことを確認し、そのまま少し下った潮来付近から釣りを開始した。

朝はバイトが遠い気がする

風裏となる北岸のブッシュの沖目をスピナベ、込み入った中をラバージグで丁寧に探る。1時間粘ったが、反応がない。
南岸に移動すると風は強くなり、岸際はサブサブしてきた。
昨日からの消去法では、北利根川の期待値が最も高いはずだが何かが違う。もうアプローチが悪いとしか考えられない。
考えた挙げ句、一つの仮説が出てきた。
追わないなら放置していればよいのかな?

そして10:00頃、ドライブショット4" ネオンワカサギのノーシンカーを葦の岬にかかったブッシュに絡めてステイしていると、ラインが走りだす。
真夏のようなバイトでやっと出会えた魚は、1,010gのナイスサイズだった。

遠かった1匹
今年も活躍のドラショ4“

コレはと思い、風上にエレキをスポットロックし、リアデッキで丁寧に探る。しかし、後が全く続かない。
残り時間を同じ様なシチュエーションに費やすが、無念の時間切れとなった。

今年一番で丁寧に探った

総括

優勝は2日間で3,270gの今井新プロ。これでクラシック二連覇とこの時期は特に強い。
高確率でタフになるこの時期に、シャローカバーを信念を持って攻め続ける精神力を持つ、尊敬する選手のひとりである。

2日で3,500g釣ってくれば良いだけなのに、この3,500gは地球上で最も重く感じた。
もし出来るのであれば、初日から北利根川のシャローカバーを貫徹して攻めた世界線も見てみたい。
って、それが出来ないから何度もトーナメントに挑んでしまうんだよな。

最高のステージ

今年はクラシックはSDGMarine横利根ベースで開催していた。併催したSDGMarineのイベント「楽曜日」にはたくさんのお客様が来られていた。
こういったイベントを開催して頂けることは、本当に素晴らしいことである。今後も継続できるように、WBS選手として、SDGMarineのスタッフとして活動していきたいと思う。

最後に、
ご来場のお客様
会場運営の皆様
出展ブースの皆様
素敵なイベントを本当にありがとうございました。

おわり

素晴らしいステージでウェイイン出来たことに誇りを

photo:
三好君(同船プレス)
WBS STAFF
SDGMarine

TACKLE
ROD:ブラックレーベル BLX SG 661MXB-ST
REEL:STEEZ CT XHL
LINE:Zalt’s Black 12lb
LURE: OSP DoLiveShot4”
HOOK:RYUGI The Standard 3/0

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