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三日天下

三日天下

1582年6月、戦国時代。
織田信長の家臣であった明智光秀。彼の部隊は、信長の親衛隊として京都の本能寺の周りを守備していました。しかし、光秀は、敵に矢を向けるのではなく、自分の主君である信長に向かって弓を引いてしまいました。

なぜ、光秀はそんな謀反をしてしまったのでしょうか?

朝廷からの働きかけがあったと言う説がありますし、信長は本能寺で死んでおらず、欧州のバチカンまで逃げて、そこで暮らしていたと言うトンデモ説もあります。

朝廷からの働きかけは、このまま信長が日本を平定してしまったら、日本はキリスト教の国になってしまう可能性があったので、それを阻止しようとした、と言う理由です。

そのほかいろいろな説がありますが、どれが本当なのか分かりません。とにかく、明智光秀が一時的ですが、天下を取ったと言うのは歴史的事実です。

この時、秀吉は、中国地方の高松城で毛利軍と戦っていました。明智光秀の謀反を知ると、急遽、毛利軍と和睦して、明智軍がいる京都まで進軍していき、明智軍を征伐しました。

明智光秀は、本能寺の変から、わずか11日間の天下人でした。

この出来事から、短期間だけ天下をとることを、「三日天下」と言います。

2020年11月、米国で大統領選挙が行われています。

いくつかの州で、開票の集計に詐欺の疑惑があると言うことで、現職のトランプ大統領が、集計を止めるように裁判所に働きかけをしました。今後は、裁判所の管理の元、再集計が行われていくでしょうが、結果はまだ分かりません。

反トランプ陣営は、様々なスキャンダルが明らかになっています。本来ならば、大統領選挙を続けていくことが出来ないような大きなものです。
そして、選挙戦においても、反トランプ陣営にはほとんど人が集まっていませんでした。それに対してトランプ陣営では、数万人規模の熱狂的な支持者が集まっていました。終盤には、1日に3回も選挙演説を行っていましたが、どの会場でも多くの人たちが集まりました。

そして、4年間のトランプ政権での経済政策などにより、多くの人たちの雇用を産むなど、生活が豊かになったと答える人が過半数を占めました。これは、歴代の大統領で最高の数字になります。

その実績と熱狂的な支持者に支えられたトランプ氏。

その一方で、選挙集会で数十人程度しか集まらず、しかも、反逆罪に問われるかもしれないような大きなスキャンダルを抱えた反トランプ陣営。

その反トランプ陣営は、選挙の開票速報を見て勝利宣言をしました。

確かに、開票速報を見る限り、反トランプ陣営の勝利がほぼ間違いないように見えます。しかし、いくつかの州で詐欺が行われた疑惑がありますので、それを考慮に入れると、本当に勝利宣言してもいいのかと思ってしまいます。

話を明智光秀に戻します。

なぜ、彼は、クーデターに失敗したのでしょうか?

歴史を見ると、クーデターにより政権が変わった国はたくさんあります。

その成功した事例に共通するのは、それまでの政権が汚職などで腐敗まみれであったり、住民を重税で苦しめていたり、住民を略奪、拷問をして恐怖政治を行っていたりして、住民からの支持がなかったと言う点です。

織田信長が、そのような腐敗した政治を行っていたかと言うと、そのようなことはありませんでした。また、信長が支配していた地域の住民を苦しめていたかと言うと、それもなかったようです。

むしろ、楽市楽座などを作り、規制緩和して自由に経済活動を行わせたので、多くの商人たちが豊かになっていきました。

つまり、織田信長は、汚職などで腐敗した政治を行っていたわけでもなく、経済的にも豊かになり、住民から支持されていたのです。そのような状況ではクーデターは失敗に終わってしまうでしょう。

現在の米国の状況はどうでしょうか?

過去8年間、反逆罪に問われるような汚職やスキャンダルで腐敗した政治を行っていた疑惑で、FBIの調査が進行中の反トランプ陣営。
選挙演説でもほとんど人が集まらず、開票の集計でも詐欺を行っていた疑いがもたれている反トランプ陣営。

一方、過去4年間で、減税や規制緩和などの経済政策により、生活が豊かになったと答える人が過半数いるトランプ陣営。
ロシアゲートやウクライナゲートなどで弾劾訴求まで行われましたが、何の証拠も出てこなかったトランプ陣営。

そんな中、反トランプ陣営は、米国の次期大統領になったと、天下を取ったと勝利宣言をしました。

しかし、今時点では、まだ誰が次期大統領になるか確定していません。

反トランプ陣営は、三日天下で終わるのか、または、本当に天下をとることができるのか、今後の推移に注目していきたいと思います。

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