アイドルとアーティストの違い
私は今、ふと思い出して、
何十年かぶりにLINDBERGを聴いてます。
音楽の道に進みたいと思ってからは、
「これ聞いたほうが良いよ」と、勧められるがまま聴いた洋楽。
あれこれ聴いて、私の一番好きなのは、トーリ、エイモス。 そして、サラマクラクラン。
キャロルキング、ケイトブッシュ、シンニードオコナー、スザンヌベガ、トレイシーチャップマン、ビョークなど女性のシンガー大好きです。
でも
一番初めに好きになったアーティストが
LINDBERGのボーカルのマキちゃんでした。
MINEという曲が大好きだったんです。
この曲は、マキちゃんが初めて作詞した(ノートに殴り書きした歌詞をメンバーが曲にしてくれたというエピソードです)曲だそうです。
こういうエピソードは、当時は知る由もなく、
私は好きと言っても何も情報も知りませんでした。
今はネットで当時のことを知ることが出来ます。
この曲を聴く前、私は絶望の淵の淵にいたのですが、
私は稲妻のごとく、すごく衝撃を受けて、
(そこからなぜか気持ちが飛躍して)歌手になりたいと思いました。
マキちゃんは、一番初め、アイドル歌手でデビューしているんですよね。
そして、アイドルにしっくりこず、
二回目のデビューがバンド、LINDBERGでした。
そして自身の、LINDBERGの一枚目のアルバムに、アイドルとアーティストの違い
について、一言、書いてありました。
この言葉が、今でも心に残っています。
「アイドルとアーティストの違いは、単に、セルフコントロールできるか、出来ないか、何かを作り出せるか出せないか、という事のように思います。
略。
私は今もアイドルです。
ロックアーティストと呼ばれることを望んで、こうしたわけではありません。」
私も歌手になりたいと思った時、アイドル、アーティスト、バンド、ユニットの違いすらわかりませんでした。
ですが色々なボーカルオーディションを受けているうちに、(とうとう受からなくて)
何か活動するには、自分で弾いて歌うしかないやん、と。
たまたまシンガーソングライターになりました。
でも私はたまに、アイドルっぽいね、と言っていただきます。(褒め言葉なのかどうかはわかりませんし、歌っている内容はかなりシビアだと自分では思っているのですが・・・)
アーティストっぽさってなんだろう、外見を装うのやめればと言われて、やめてみたのですが、何かがしっくりこず、やっぱり、気合いの入った衣装やメイクが好きなようで。。
それは、もしかしたら一番目に好きになったマキちゃんがきらきらとしていて輝いていて、私の中のアーティストであり、アイドルだったからなのではないかな、と思います。
どんなにロックをしても、私にとっては、アイドルでした。
それに初めに触れたからかもしれません。
あの時の私は視野が狭かったけど、自分の気持ちに正直でした。
自信など1ミリもないのに、
溢れ出る思いが抑えきれなくて、
当時、根暗だった私が
本当に行動するとは自分でもびっくりしました。
MINE、本当に今聴いたらほろ苦い。
最高です。