【小中学校】研究授業とは
学校で毎年行われる、
「研究授業」について記事を書きたいと思います。
研究授業の意義とは
日本の小中学校における研究授業は、教師の授業技術の向上や教育の質の改善を目的として行われます。授業を公開し、他の教師や指導者が観察し、指導方法や教材の有効性について議論・検討する機会を作ります。これにより、教員間の知識共有が促進され、生徒にとってより良い学習環境を提供することが目指されています。
誰がやるの?
これは自治体によるのかもしれませんが、ほとんどは教育委員会から降りてきます。
3年目〜6年目くらいの若手が指名されることが多いようです。
中学校なら担当(所有免許)の教科or道徳や学活
小学校なら、完全にランダムです。
どの教科の研究授業が降ってくるかは、教育委員会や校長のみぞ知るってところでしょうか。
具体的にやること
まずは単元構想をまとめます。「単元構想図」
というものがありまして、研究を行う単元を通して、どのような手立てを講じるかまとめるのです。
そして、児童生徒感。どんな子どもたちだから、どんな力をつけさせたいか、そのためにどのような手立てを講じると、どう変化する(と予想される)か。そんな事を書きます。
そして本時の授業の指導案です。
自治体によっては、結果どうなったかを論文としてまとめます。
やっていい事あるの?本音は?
メリットとしては、
1. 教員のスキル向上
他の教員や専門家からフィードバックを受けることで、自身の指導力や授業運営のスキルを見直し、改善する機会となります。これにより、授業の質が向上します。
2. 指導法や教材の共有
効果的な指導法や教材のアイデアを共有する場として、他の教員が自分の学校やクラスに応用できるヒントを得ることができます。共同研究のように全体で改善を進めることが可能です。
など、様々あります。
が、
ほとんどの教員が嫌々行っています。
私の経験では、指導案等の準備に20時間ほど。直されれば直されるほど、さらに時間が永遠に過ぎていきます。
本来の授業、生徒指導、保護者対応に加え、別でこれを行うのですから、残業、休日出勤、持ち帰り仕事当たり前です。
さらに、自分が希望した研究ではなく、やらされているわけですから、モチベーションも保てません。保てたとしても、管理職や指導員に根本からダメと言われることもよくあるため、撃沈します。
やりたいことができず、ご指導されるベテランたちのアドバイスの通りの授業ができていくわけです。
そもそも、嫌々やらされているのですから、
「こんな児童生徒に育てたい!」
という思いも無いわけです。
そして、そんな児童生徒たちを変える手立てなんて、若手なんだから、経験が浅いんだから、知っているはずもないのです。
全てが手探り、調べて考えて必死に作るが、否定され、直され、毎日夜遅くまでパソコンと睨めっこです。
もちろん、メリットがあるに決まっているし、自分の教師としての力量を高める上では重要なことかもしれません。
でも、今も必死に残業休日出勤してる若手を見ると、いたたまれないのです。
希望性にしません?
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