「弁証法的行動療法①」を複雑性PTSD・境界性パーソナリティー障害が考えてみた
CPTSD、BPD向けの心理療法があります。
「弁証法的行動療法」です。
「認知行動療法」だと、
ああ、認知して行動するだとわかります。
「弁証法的行動療法」だと
弁証法?行動療法・・・??
この「弁証法的」の意味を調べると、
『受け入れと、変化のバランスをとることを重視する』という意味です。
本当はもっと難しい意味なんだろうと思いますけど。
良い/悪い または、 正しい/間違っている
したいこと/しなければならないこと
正反対のものが対立している状態のことを「弁証法的」といいます。
「良い」と「悪い」が綱引きをしている感じです。
こうした正反対の事柄を一つにまとめて、
より安全な状態をつくることに重点を置きます。
今まで信じてきた生き方では進むことができない、
何かを変えなければならないことは、わかっている。
わかっているのに、できない。
その状態を受け入れ、
変化のバランスをとり、「良い/悪い」をひとつにしていきます。
そして重要なのが「治療者」の経験値です。
治療者は、目の前の患者を心で受け入れる必要があります。
それでも患者は、治療中に怒りを感じ治療をやめてしまいます。
治療者から「非承認」されたと敏感に感じ取ります。
私もですが、声のトーン、しぐさ、言葉の選び方などで、
いろいろと気が付いてしまいます。
よほど情熱をもった治療者でないと、
完走するのは難しいのではないかな、と感じます。
患者側も、自ら知識を学ぶ姿勢も必要な治療法です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?