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たった一つの勇気が変える未来――

1月23日追記:

ヒロインMJ役ゼンデイヤがアメイジング・スパイダーマン2で救えなかったヒロイン、グウェンを救うシーンに出演というビッグサプライズ。

アンドリュー・ガーフィールドは幼い頃から大ファンだったスパイダーマンの主人公役を射止めたものの、2作で打ち切りとなったことで痛く傷ついていた。2作目でヒロインのグウェンを救えず、涙したことも彼の痛手(トラウマ)となって残っていた。

だからこそそこを乗り越え、今作に出演したことがマルチ・ユニバース(それぞれの人生・宇宙観)となって帰ってきた。次男役でいるアンドリューはスパイダーマンシリーズの中でも若干暗く、興行的にもいまひとつと言われていただけに、今回途中で終わっていたシーンをリプライズ(再演)できたことはとても感動的だ。

アンドリュー・ガーフィールドのコメント

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スパイダーマンノーウェイホームが大人気だ。

「感動の涙が止まらない」「何度でも観たい」

過去の悪役、主役がマルチバース(パラレルワールド)で勢ぞろい。なんとファーストシーズン セカンドシーズンのピーターパーカー役、トビー・マグワイヤ、アンドリュー・ガーフィールドまで登場するというのだから恐れ入る。

まるで仮面ライダーが二人登場するような興奮。アベンジャーズとはまた違う感動を呼び起こす。

そこできょうは、世間の評論とはちょっと違うテイストでスパイダーマンというヒーロー、サードシーズンの主役、トム・ホランドが成し遂げた奇跡をご紹介し、スパイダーバース、マーベルシネマティックユニバースの世界を堪能していただきたい。

アメイジング・スパイダーマン アンドリュー・ガーフィールドの挫折

ファーストシーズン3部作のトビー・マグワイヤ版 スパイダーマンは大ヒットを連発。次への作品を大いに期待された。

しかしトビーは4作目には出演せず、新シリーズ アメイジング・スパイダーマンがはじまることとなった。そこで選ばれたのがアンドリュー・ガーフィールド。従来のライトな男の子とはテイストが違って、やや陰鬱なキャラクターだった。

実際に本人の性格とも似ていて、味わいの深い演技と共に共演したエマ・ストーンとも大人のカップルとして結婚秒読みとなる。興行的にも順風満帆な滑り出しだった。

しかし、2作目を終えた後、悲劇が訪れる。3作目を予定していたアメイジング・スパイダーマンが2で打ち切りとなったのだ。

これは、2作目のアメリカでの成績が2百億と製作費を下回ったこと(にしても世界的には7百億と前作同様検討しているのだが)。ソニーとマーベルが提携、アメイジング版スパイダーマンを終了。他キャラクターを登場させるあらたなストーリー展開が決定されたのだ。

それに伴って割を食ったのがアンドリュー・ガーフィールド。幼い頃からスパイダーマンの大ファンであり、自身が演じられることをこのうえなく喜んでいただけに、降板の落ち込みは「その話題には触れないでくれ」と本人が言うほど相当なものだった。

しかも私生活でもエマ・ストーンとの別れを経験した。二人とも感受性が強く相手想いだったから、一緒にいても、傷を癒せない時間があったのだ。

めずらしく影を感じさせるスパイダーマン。それがアンドリュー・ガーフィールドの作る世界だった。だが、彼は心の痛手を少しずつ癒し、見事に復活していく。映画を通じて自らをアップデートさせてゆくのだ。

そしてララランドで大ヒットし、主演を演じたエマ・ストーンを別れた後も祝福。友人として最大限の賛辞を表するなど人間としても成長した。

ソニーとディズニーの決裂。3代目トム・ホランドの勇気ある行動

以前マーベルは独立したスタジオだった。だからソニーにも協力してきたのだが、ここへ来て大変な事態に陥った。

それはマーベルがディズニーに買収されたことだ。ディズニーは夢を創る王国として有名だが、その一方でビジネスに対してはとてもシビアだ。

トム・ホランド版スパイダーマンにはマーベルのヒーローが次々と登場。マーベル版の映画同様2作とも大ヒット。3作を目前にして暗雲が立ち込める。ディズニーの完全傘下となったマーベルから、ソニー傘下のスパイダーマン映画には一切、マーベルキャラクターを登場させないとなったのだ。

ビジネスの選択としては当然とも言える。言ってみれば、トヨタと日産、アップルとグーグルというライバルが手を組むことはないからだ。

だが、この事態をファンは死ぬほど落胆した。なぜなら金輪際スパイダーマンにはマーベルのキャラクターが出演することができなくなったからだ。

この圧力にはマーベルのプロデューサー兼社長 ケヴィン・ファイギでも手が出せなかった。出資するディズニーの意向を無視する訳には行かないからだ。

しかしどうだろう。愛するふたりが別れ別れになったら・・・・・・。愛するお父さん、お母さんがいがみ合い、二度と会うことがないとなったら・・・・・・。子であるあなたは愛するふたりの気持ちを汲んで、悲しみにうちひしがれるに違いない。

だが、奇跡は起きた。なんとスパイダーマンサードシーズンのトム・ホランドが助け舟を出したのだ。アメイジング・スパイダーマン3を泣く泣く降板、新スパイダーマンシリーズを観るのも痛かったアンドリュー・ガーフィールド、ソニーとディズニー、マーベル、そして最大の愛するファンを、彼は助けたのだ。

トム・ホランドの説得でソニーとディズニー和解

ソニーとディズニー完全決裂から見事に復活

トム・ホランドはファンが熱望する次のストーリーとして、これまで通りマーベルのキャラクターを相互で登場させるようディズニーの社長、ボブ・アイガーに直電し説得したのだ。

さらに奇跡が。ノーウェイ・ホームでの感動ストーリー

さらに驚くことが起きる。なんとスパイダーマンサードシーズンの3作目でトビー・マグワイヤ、アンドリュー・ガーフィールドが助っ人として登場するのだ。

映画の世界で、現実に起きている悲劇を乗り越え、ヒーローが再結集する。リアルに起きているパラレル・ワールド(同時に起きる共時性世界)だからこそ感動を呼び起こすのだ。

私は、この電撃復活劇を通じて、まだこの世も捨てたものではないなと感じた。ボブ・アイガーの粋な計らいに、誰にでも可能性はあり、対立から調和へと変化できると改めて気づけた。

最後に、アンドリュー・ガーフィールドのインタビュー記事を載せておく。頓挫していたアメイジング・スパイダーマン3への可能性を言及している。人生捨てたものじゃない。諦めた後に再び復活できる――そんな想いを彼は呼び起こしてくれた。

トビー・マグワイヤ、アンドリュー・ガーフィールド、トム・ホランド、そして悪役を演じた俳優、ディズニー、ソニー、マーベル、そしてファンの皆さん、ありがとう。

そしてトム・ホランド。あなたの勇気ある行動がなかったら、この世界はなかったよ。たったひとりの行動が世界を変える――あなたはこのことを教えてくれた。

アンドリュー・ガーフィールド、アメイジング・スパイダーマンへの想いを語る

元恋人エマ・ストーンとの友情を語る

3人の談話



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