考20 Fierce bearing spacer
インラインスケートで使う部品は多くないけれど、なかなか気が回らない場所。スケーターの99%は、付属で付いてきたモノをそのまま使ってると思います。
ベアリングのスペーサー
それでもスピードスケーターの中には気にする人もいて、中でもスプリンターはこだわる人が多くなってきます。韓国ではその分野の発達が著しく、0.1mm刻みで何種類も揃ったセットもあります。
スペーサーの役割は、文字通りベアリングとベアリングのスペースを埋めることで、隙間がなければないほど良いはずです。
試みにスペーサー無しで締めてみると、タイヤは回らなくなります。
ベアリングは外輪と内輪が外殻となり、その間をボールが回ることで、静止しているフレームと、運動しているタイヤの間をスムーズに取り持っています。
スムーズに回るためにはボールがスムーズに回転すればいいのですが、ボールの走路である外輪と内輪の位置が左右にズレると、ボールが輪(走路)にぶつかって、回らなくなるわけです。
ベアリングはフレームにボルトで左右から挟まれて固定されるので、内側方向に力がかかります。それを内側から支えるのがスペーサーです。
当たり前のことですが、文章で説明するとまどろっこしいですね。
要はベアリングは内外輪が真っ平らでないと歪んで回らなくなる。ボルトによって右から(左から)抑える力がかかる。その力で歪むのを防ぐために左から(右から)支える、のがスペーサーです。
とはいえタイヤの製造は結構アバウトですから同じ製品でも個体差があります。一個一個にあうスペーサーを探していたのでは日も暮れます。困った。という人のためにこの製品があります。
スペーサーがネジ式になっていて、無段階で幅が調節できます。幅を決めて入れるのではなく、入れてからサイズに合うまで回して調節するので、合わないということはあり得ません。全てのサイズが1セット済む、これはスペーサーの到達点製品の一つだと言えます。
使い方は、こんな感じです。 https://youtu.be/9kHgx0uFVUI