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インラインスケートの選び方(スピード競技)②【フレーム】

今回はフレームの種類と注意点です。

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⑴【マウント距離】
 フレームを靴に取り付ける部分をマウントと呼んでいます。前後2箇所(メーカーにより3箇所の場合あり)をネジで固定します。一般的なスピード靴には、前ネジと後ネジの距離が165mmと195mmの2種類あり、現在の主流は195mmです。ただし、子ども用や小柄な女性向けには165mmのものも残っています。気をつけたいのは自分の靴がどちらの距離のものなのかの確認です。靴、フレームそれぞれで両方の距離に対応しているものもありますが、基本的にはどちらかしか付かないと考えて、購入時の選択を間違えないようにしましょう。
 またそれ以外に、POWERSLIDE社のTrinityや、BONTの3POINTなどの特殊なマウントも出ています。これらは靴とフレームが対応してないとつけられませんので、バラバラに購入する時は注意が必要です。

⑵【素材】
 素材は、走行性とハンドリング、また身体への衝撃に関わってきます。大きく分けてカーボンとアルミニウムがあります。前述の通りインプレッションは違いますが、どちらを選ぶかは見た目でも感触でも自分の好みで問題ありません。
 アルミは、強くて軽量な7000番台のものが多いです。(アルミの強度についてはこちらなど見てください)。大手メーカーのトップグレードはだいたい同じ素材に行き着くようですので、そこで大きな差は生まれにくいかもしれません。ただし、その素材をどう使うか(どういう構造にするか)はメーカーによって大きく変わるので、使用者のインプレッションを聞きながら選ぶのが大事になります。

⑶【フレーム長】
 フレームの長さは走行性に関わってきます。110x4だと13.2インチ以下にはなりませんが、逆に13.4インチや13.6インチなど長いものがあります。長いものだと直進性がよくなるので、マラソンがメインだったり、オランダ人のように身体の大きな人にはオススメですが、長くなる分、人によっては振り回される感じになりますので、一般的な体型の方でしたら13.2インチが無難な選択です。
 また小柄な女性やジュニア以下の子向けには「ハイ・ロー」といって2輪目のタイヤだけ100mmにしたフレームもあります。110mmのメリットを維持しつつ、フレームを短く低く抑えて扱い易くできるのでオススメですが、タイヤの販売は8個1セットになっていて、110mmと100mmを混ぜたセット販売はないので、余分な出費につながるデメリットもあります。

⑷【フレーム高】
 実はフレームの高さもメーカーによってバリエーションがありますが、最初のうちはそこまで優先すべき項目ではありません。一般論として、フレーム高が
 ①高い=しっかり重心移動ができると、より加速につながる。
     重心移動ができないと扱いが難しく、疲れる。
     長距離に向く
 ②低い=扱い易くレスポンスが速い
     短距離に向く
という感じで考えておいてください。

⑸【構造】
 素材に然程差が付かないトップグレードも、形状は各メーカー違っています。ただ全体の流行り廃りはあり、一部のメーカー群のアルミフレームの形状は似た雰囲気になっています。構造は乗り味を決める大きな要素で、これにより”硬い”、”伸びる”、”扱いやすい”などの印象が出てきます。
 どのメーカーもトップグレードは肉抜きが多く軽量化に腐心していますが、同時に”しなり”などの感触をどう伝えるかを形状で表現しています。
 構造には正解はなく違いがあるだけですので、使用者のインプレッションが参考になります。

⑹【グレード】
 一つのメーカーからいくつものグレードが出ていることがあります。基本的に価格と対象は相関していて、トップ選手向けから入門向けとラインナップされています。問題は、その程度がどのくらい違うかです。
 ここで考えるのは【形状】【素材】【重量】です。
 パッと見てトップグレードは肉抜きが多く、軽量化を図っています。
 素材に関してはアルミ7000番→6000番になったりします。
 重量は下に行くほど重くなります。
これらの違いがどのくらいかというと、大会の勝ち負けには影響するが、ファンスケートには影響しないという感じです。一番下のグレードでも十分なスピードは出ますし、大会にも出られます。仮にトップグレードの性能が100だとした場合に95とか90になるくらいの感覚です。ただ、ファンスケートでもトップグレードを選ぶメリットはあって、例えば肉抜きが多いフレームではしなりや反発が感じられ、長距離を走ってもより疲れにくく感じるかもしれません。用途とお財布に相談しながら選んでください。


次回はメーカーごとののインプレッションを見ていきます。





 

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Hiroqui Totori
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