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自分の戦場はどこか?

 スポーツを始めたら、大会に出たくなりますよね。
 あるいは試合を見て憧れてスポーツを始めた人もいるかもしれません。

 初めての大会、どこから始めたらいいのでしょうか?トレーニングを積んできた選手が新たなステージに進む時、どこを目指すと良いのでしょうか?

上を目指したいときは下から

 ストイックな性格の人ほど、せっかく出る大会だからちょっとでも上のレベルで戦いたいと思うのは自然なことです。日本人は真面目で、大会に向けてしっかり準備をしてから出る人が多いですよね。トレーニングを積んでいざエントリー!というときにふと
「私はビギナークラスでよいのか?」
とよぎります。

 当然です。大会に出ても恥ずかしくないように、と朝晩トレーニングに励み、いつしか仲間内でも上手な方になっていて、「優勝まちがいないよ」と言われるようになっていますから。

 それでも、(実際の実力がすごくても)、ビギナークラスで良いのです。(あるいはトップでないクラス)

 それには2つの理由があります。

大会と練習は違う

 当たり前のことのようですが、この違いは大きいです。何が違うかというと、自分以外の全てが違います。特に大きいのは周りの選手の気持ちです。基本的に全員がライバルですから、全員が自分を負かそうと思っています。普段の練習では仲間内で競い合っても、一緒に続けることも大事ですから100%敵ということはありません。30人選手がいたら30通りの作戦の中をくぐり抜けることになります
 そしてもっと大事なことがあります。

勝つためには、勝ったことが必要

 ビギナーズラックがない限り、上のレベルで勝つのは難しいです。あるいは上のレベルより下のレベルの方が勝つ確率は高いです。

 では、勝つ選手とはどんな選手でしょうか。

 トレーニングでは筋力を鍛えたり、技を磨いたりすることができますが唯一出来ないのが「試合の勝ち方を知ること」です。こればかりは、試合で勝たないと知ることができません。人から体験談を聞くのも助けにはなりますが、自分で体得した経験には遠く及びません。

 強い選手は、そういった「勝ちパターン」をいくつも持っていて、試合の展開に応じてパターンを選択していきます。

 高いレベルで揉まれる経験も良いですが、負けばかりの経験は勝ちには繋がりません。この勝ちパターンを積み上げるには、自分が競えるレベルで戦うことがポイントです。
 勝ち負けの勝負ができるところで確実に白星を積み上げて、自分に自信を持たせることが大事です。

 参加するカテゴリのレベルが高くても低くても、目的意識を持って挑むことで自分にとっての試合の価値は大きくなります。

サポートいただくのはなんたる僥倖!思いがけないあなたから応援していただくのはサポート以上に嬉しいことです。ありがたく!