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名前に引っ張られる①

滑る

 スケートというと「滑る」と言います。
 この「滑る」という言葉がちょっとばかり厄介だなと最近思います。
 スケートをしている人はスィースィーと「滑って」見えるのですけど、スケートを上手くなりたい!という人にとってはこのイメージが邪魔になったりするかもしれません。

 スケートというスポーツの動作としては「滑る」よりも「乗る」の方が適切じゃないかなと思っています。英語で言うと「Slide」よりも「Ride」という感じです。

足を滑らせるのではなく、足に乗る/載せるのがスケートのスポーツとしての動作

 ではスケートは滑っていないのかというと、物理現象として滑っています。アイススケートでは、氷とブレードの金属の間が「滑って」動いています。インラインスケートだと、ウィール(タイヤのこと)が転がっていて厳密には滑ってはいませんが、見た目上地面の上を滑っているように見えます。ただこれらは物理的に物体が滑っているだけで、スポーツの動作として「滑らせて」いるわけではないのです。むしろ諸々の動作の出力結果として最後に刃やウィールが滑っているイメージです。

 スケートは滑るスポーツ!というイメージで足を滑らせようとしてしまうと、上達はなかなか難しくなるかもしれません。むしろ足はしっかりと安定させて、その上に脚から腰、そして体幹へと続く身体をうまく載せられるとスムースに進みます。



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