バイオ銘柄の分類(研究支援)

治験自体を行っていく一発逆転狙いのバイオ銘柄(笑)の前に、治験を支援していく会社を取り上げたいと思います。

CRO(医薬品開発業務受託機関):会社が新薬を認可申請したり、トクホに申請したりするときに第三者機関として客観性を担保してデータの解析などを通し研究を支援する機関のこと。
大型治験の進捗状況などの影響を受けますし、競合も多いのでなかなか大変な印象です。また、CRO専門のところもあれば、何らかの研究資材や動物を提供しつつCROを行うところもあります。会社から依頼を受ける受託機関がCROに対して、SMOは医療機関からの受託機関になりちょっとした違いがあります。
CROの有名どころだと 2309 シミックHD。2183 リニカル。4282 EPSHD。

シミックと提携して、治験用細胞加工など製造受託を取り組んでる、2370 メディネット(CROに入れていいのかは不明)。遺伝子改変マウスなどと絡めたCRO事業を行う、2342 トランスジェニック。IPS細胞と関連して2176 イナリサーチ。
SMOの有名どころだと 2372 アイロムグループ。

前臨床試験の受託は、2395 新日本科学や2176 イナリサーチ。
研究支援については、色々重複する会社がおおいです(笑)
動物の提供などを主業務として前臨床段階の支援を行っているところもあります。人間と同じ肝機能を持つマウスの提供を行っている、フェニックスバイオ 6190。認知症やNASHなどのモデルマウスのトランスジェニック 2342。

ここで評価すべきところとしては、前noteでも書いたアンメットメディカルニーズを満たすかどうか(神経変性疾患と免疫疾患、悪性腫瘍など)。元々それらに該当していましたが、ギリアドによる肝炎治療薬による治癒が可能となり、肝炎市場の縮小など、他の外的要素を考慮していく必要があります。
独自の開発パイプラインを持っている企業もあれば、支援のみの会社もあり一発逆転を目指すバイオ銘柄(笑)というよりは競合も多数あり、レッドオーシャンが想定されるなかどれだけ特色を出せるか?というところに主眼が置かれるところだとわたしは勝手に解釈しています。

いいなと思ったら応援しよう!