見出し画像

King Gnuのシアタービューイングに行ってきたよ


King Gnuのシアタービューイングにやっと当たった。ファンクラブに入っているのにもかかわらず抽選という抽選に外れてきたので、はじめての快挙である。あまりにもライブが当たらないので「やっぱり若い人しか行けないのかしら…」と悲しんでいたファン仲間モミ子の頬にも笑顔が戻った。生じゃないのは残念だけど生涯でいちばんKing Gnuに近づける気分だ。

私がKing Gnuにハマったのはせがれのザリガニがきっかけである。何か変な名前のバンドがいるなー、あの常田クンて子はモデルよりかっこいいなーぐらいの知識はあった。ある日
ザリガニがまんざらでもない顔をして
帰ってきて、バイト先で「King Gnuの井口さんに似てますね」と言われたという。わたしの可愛いザリガニに似た男…と気になってYouTubeで漁りまくった。かっ…可愛い。もしかするとザリガニより可愛いかもしれない。
丸顔で眼鏡に髭という点では似ていなくもない。興味のない人が見れば井口くん、ザリガニ、ハマ・オカモト、ハマケンあたりは皆同じかもしれないが…。

それから曲をダウンロードしまくり、特集されている雑誌を買い、生まれて初めてファンクラブに入った。ファンクラブに入るとどうなるかというと
King Gnuから年賀状が来る。ほんとはライブチケットが優先的に買えるはずなんだけど、当たらない私は年賀状を待つのみである。

待ち合わせのメキシコ料理店にモミ子が息を切らして入ってくると「会社の子に『ライブビューイング行くの?DVD買ったから貸してあげたのに』って言われた!」とプリプリしている。うむ、確かに私もマウント臭を感じる。「会社の子」は若く、元気なので遠征したりしてライブを見ている。そのクジ運とスタミナが妬ましい。
「わたしたちはさぁ!おっきい画面で見たいんだよね!」「そうそう!いい音でね、聴きたいんだよね!」とお互いを鼓舞しつつ劇場に向かった。

席に着くともうすでに2回もトイレに行ったモミ子が不安を漏らす。頻尿オブザイヤーのモミ子はいつも端っこの席を選ぶのだが、今回は抽選だったため真ん中の席になってしまった。「途中で行きたくなったらどうしよう…」と弱音を吐くモミ子。私の「鉄の膀胱」を貸してやりたい。あるいはポシェットタイプの外付け膀胱があればいいのにな…。

などとゴソゴソ言っているうちにライブが始まった。いきなりの「SPECIALS」だ。私はこのPVでの井口マンのデコが好き。あとプレステのCMの「のっそり井口」が好き。そしてスクリーンでは「一途」「千両役者」とテンポの速い激しめの曲が続く。King Gnuというのはドラマーの勢喜くんが動かないだけで(それでも時々前にでてくるけど)ベースの新井先生はベースとシンセベース、常田くんはギターとボーカルとピアノとメガホン、井口くんはボーカルとキーボードという、誰かしらがウロウロしているようなちょっと変わった布陣だ。時々、放課後にバンドの練習している
男子に見える。そう、純粋に楽しそうなのだ。

モミ子の好きな「カメレオン」が始まったあたりでモミ子がガサガサしだした。おまえ、もうなのか…しかもこのタイミングで…。「もう帰らないかもしれない」と言い残して彼女は旅立った。たしかにノリノリで観ている人たちを押しのけて通るのは気が引ける。用が済んだらどこかで立ち見でもするのだろう。

わたしは井口くんのお茶目っぷりが好きだが、やはり特筆すべきは彼の声と表現力だろう。今回は「イカロス」の 溶け広がるような浮遊感にやられた。
あとは「逆夢」が好きだ。せつない曲が多いKing Gnuの中でも特にせつない。

そして椎名林檎!あのネエさんに何が言えましょうか?カッコいい!ただひたすらそれだけ。

アンコールの「ティーンエイジャーフォーエバー」が終わって廊下に出るとモミ子が待っていた。そしてポツンと「いつかはライブに行きたいけど…
トイレのこと考えると無理」と悲しげに言った。「うん、そうだね…」と私もうなずき、この体重で2時間立ってたら膝の皿割れるぜよ…と思った。
その点ライブビューイングはありがたい。モミ子に端っこの席を与えてくれたら、またいそいそと参加したい。

#King Gnu
#シアタービューイング
#ザグレイテストアンノウン
#井口理


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?