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シビル・ウォー アメリカ最後の日を観てきた

※ネタ漏れします

「オッペンハイマー」に次いでIMAXで観ちゃいけない映画だった。ていうことは私的にはIMAXで観て良かったということでもあるんだけど。音がもの凄いのでビビリの人には勧められない。たいがいのビビリの人は戦争映画など観ないと思うけど、なぜか観てしまう私のような人にはただただ頑張ってほしい。

下調べはあまりしない方なので「アメリカ国内で市民が小競り合い?日本でいうところの翔んで埼玉みたいなもんか?」と思っていたら全然小競り合いじゃなかった。ガチの戦争。今までに見たどの映画より戦争。なんせ武器が最近のものと思われるのだが発砲音がものすごい。下っ腹にドーンとくる。絶対誰か言ってると思うけどチビル・ウォーである。耳はもげそうだし、やたら緊張させられるのでたまったものではない。また攻撃してくるタイミングが絶妙なので一人でヒェぇっ!マイガッ!サノバ〇〇!と悲鳴をあげていた。絶対あんなとこ生身で行きたくない。たいがいの人はそう思うと思う。

アメリカで内戦?ありえないというのは簡単だが、昔はやっていたのだ。そして分断が深刻化する今の時代、何があっても不思議はない気もする。カリフォルニアとテキサスが組んでいたのは意外な気もしたが、そのあたりアメリカの人が見たら別の面白さがあるのかもしれない。世界レベルで見れば、今は戦争だらけだ。日本も他人事ではない。軍事費、改憲問題など私は不安に思っている。そのせいか見たことのない兵器を「あれは本当にあるのだろうか?いくらするのだろう?」と武器商人のように凝視していた。実際にはもっと凄い秘密の兵器がどこかにあるんだろうな…と思いつつ。

もちろん戦争は反対だ。やめてほしい。痛いのも怖いのも嫌だ。人間がする最も愚かな行為と思う。映画が始まってからずっと、やだなー、こわいなーと思っていたのだが、遠くの街の空をミサイルが行き交う夜景を見て「美しい…」と思ってしまった。もし子供だったら「キレイ!」とはしゃぐかもしれない。その下で多くの人が焼け焦げていることを知らなければ。

燃える森の中を車で走り抜けるシーンもスタージル・シンプソンの曲と良く合っていて綺麗だった。デ・ラ・ソウルの「SAY NO GO」がかかったのも皮肉なタイミングでシビれた。

そういえば見覚えのある男がでていた。謎の赤メガネ…あれは「ブレイキングバッド」の隠れサイコだ。
おとなしそうなのに意外と最悪なあの男。赤メガネ役もやはりサイコ臭ムンムンで怖かった。ブレイキングバッドの役と重なって倍怖かった。

この映画は見る人によってはロードムービーだろうし、ホラー映画でもあると思う。あっという間に戦場に引き込まれ、なぜ戦争になったかなどの余計な説明は一切ない。戦争の大義など気取ったものは修羅場には要らない。ただ殺されないために相手を撃つだけの血みどろの戦い。イデオロギーのカケラもない混乱がリアルに感じられた。

#シビルウォー
#映画
#赤メガネ


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