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受験国語 記述問題③400字以内 都立中高一貫校
都立中高一貫校では、原稿用紙一枚400字の記述問題が出て、対策に困っている生徒さんがいます。内容は、写真を見せたり、古文の現代訳を見せたりして、自由に感想を書かせるものです。入学希望者は増えているが、倍率は6倍近くあり、狭き門です。
✅ポイント
①問題文に対する自分の解釈を書く。
②問題文に関係のある、自分の体験を書く。
部活などで活躍した経験・尊敬した先生のエピソードなど。
③結論
問題文に関係づけ、その学校に入りたい理由、将来の夢などを語る。
✅原稿用紙に配分を決める
原稿用紙の上、空白部分に印をつける(三等分する)。
その中に①~③を収めながら書く。
✅問題と模範解答例
次の文を読んで、感想を書きなさい。
武士の武は「戈(ほこ)を止める」と書く。
※戈とは、短い槍(やり)のような武器
敵の戈を止めるのが「武」というものなら、一見、弱い考えのように聞こえるが、果たしてそうだろうか。相手の最初の一撃を、はね返すほどに刀を使えるものは、日頃から相当に訓練していなければならない。
学校で、こんな事があった。僕は、ハンドボールのキャプテンをしていたが、引退してから、休み時間も惜しんで勉強するようになった。ある時、クラスの男子が、
「がり勉。目ざわりなんだよ。」
と胸ぐらをつかんできた。僕は、部活をやめてからも筋トレを続けていたので、相手の手を全力で握りしめると、その男子は、無言で立ち去り、事なきを得た。
「戈」を止めると言えば、現在の日本は、外国からのサイバー攻撃が、年間に一億回以上とされている。そして日本は「IT後進国」と呼ばれている。私は、そういった攻撃から日本を守り、「戈」を止めるものとして、プログラム教育に力を入れている貴校で学びたい。
一段落目で、問題文への解釈・感想をまとめています。スポーツをしているので、守備に当たる者こそ、大変な訓練が必要だと知っていたのでしょう。
二段落目のハンドボールのキャプテンというのはアピールポイントになります。相手の攻撃を止めた体験も「事なきを得た」という語彙も評価されます。
三段落目、「外国からのサイバー攻撃が年間一億回を超える」「日本はIT後進国と呼ばれている」など、情報収集しており、そんな日本を守りたいという希望と意志が現れている。
最後にプログラム教育に力を入れているこの学校で学びたいという意志が感じられる。
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