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受験期間/勉強と習い事.部活は両立困難

最近の小学生は、習い事を四つも五つもかけ持ちしていらっしゃる。しかし、中学受験を考えておられるなら、少しずつ減らしていった方がよい。受験間際に、皆さんがおっしゃることは「時間がたりない」ということ。小学校もお休みして受験に専念するご家庭もある。一日10時間勉強もざら。そして残念なのは「Aさんのお子さんは、うちの子と違って底力が違うから」などの無念の言葉だ。
習い事も勉強も極められるお子さんは、幼いころから親の読み聞かせで文章読解力があり、ラジオやモーターやパソコンを組み立て、受験期になると国語辞書や百科事典を読んでいる。そしてご家庭で話題に上るのか、時事問題にも詳しい。こういう下地ができているお子さん以外は、勉強に専念したほうがよいと思う。


✅公文などの学習教室


東大生の多くが通っていたとの統計がある。計算力・漢字の読み書きが身につく点で、効果があると思う。
しかし、小学五年になると、国語では、漢字は高校卒業レベルの読み書きが要求される。読解も長文を効率的に読み、すばやく正答にたどりつく力が必要。
算数では、色々なパターンの問題を短期間に理解し、複雑な計算を要領よくすばやく解く力が必要。そして、文科省のしばりがあるので、方程式が使えない。それを「つるかめ算」「面積図」などの特殊なやりかたで解かねばならない。
理科社会も、公立高校卒業レベルより高いと言える。
したがって、五年生になったら公文では対応できない。

✅スポーツ系

野球・サッカー・水泳などのスポーツをしているお子さんに、授業中疲れて
居眠りなどする生徒さんが目立つ。
特に塾の「夏期講習期間中」は、高い月謝を払っているのだから、こちらに集中したほうがよいと思う。
炎天下で練習すると消耗する。水泳教室などは「夏期特訓」と称して三時間も泳がせるところがあるので驚く。塾では、舟をこいでいらっしゃる。

✅音楽・絵画系

バイオリン・ピアノ・絵画教室に行ってらっしゃるお子さんも多い。しかし、中学受験を考えるなら、五年生の新学期には少しずつ受験に切り替えたほうがよいと思う。格段に内容が難しくなるからだ。

また、音大・美大系列で、中学受験を考える生徒さんもいらっしゃる。有名大学進学実績を上げているので、魅力に感じるかもしれない。しかしそれは、ほんの少数の生徒さん。

音大・美大合格は、大変競争が激しい。特殊な実技科目のテストがあり、難関で合格できるのはごく一部の生徒さん。また、卒業したとしても画家や楽器演奏で食べていけるのは、ほんの一握りだ。


✅いずれにしても、本気で受験を考えるなら、習い事は少しずつ減らしていきましょう。やりたいことは、合格してから部活でチャレンジをしてはいかがでしょう。




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