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さようなら、そしてありがとう。

未だのみこめていないけど、
7月28日午後9時10分、我が家の愛犬が亡くなりました。

これは、私自身の気持ちを整理するために書いています。
読み流してください。

コロ

『コロ』と言います。
犬種はパピヨン。成犬になっても体重1.2kgの本当に小さな子でした。

13年前、生後3か月で我が家にやってきました。
リコとロンという親犬の間に生まれたので『コロ』と名付けました。
名付け親は末っ子です。
末っ子にとっては妹のような存在だったのかな。

リビングの中庭に面した窓際がコロの居場所でした。
2年ほど前から白内障が進行して視力がどんどん低下していったので、
寝床用のクッションを大きくして、トイレシート、水飲み場を決まった場所に設置して動かしませんでした。
リビングのテーブルやいすの脚にぶつかることもありましたが、
大体の勘で自分の居場所にたどり着いていました。
あまり動き回るとどこにいるのかわからなくなるので、一日の殆どをお気に入りのもこもこクッションの上で過ごしていました。

そして今は、その居場所にぽっかりと大きな空間が出来て、尚更、寂しさがつのります。

13歳と言えば立派な高齢犬。人間でいえば70歳前後かな。
いつかお別れが来ることは覚悟していたけど、もっと前兆があって、介護する時間があって、次第に消えていく命のともしびを看取るものと思っていました。

その日の午前中まで何事もなく普通に過ごしていたのに。
何の前触れもなく、、
突然嘔吐が始まり、下痢が続き、血便が出るようになった。。
診断は重度の胃腸炎でした。

『なんで?』しか浮かばなかった。
少食で、決まったドッグフードしか食べていないのに。
白内障があって散歩はもっぱら家の庭のみ。
感染の機会なんてなかったのに。
『なんで?』

発症から12日でした。
短いけれど、コロにとっては長くて辛い毎日だったと思います。

毎日抗生剤の投与と点滴で通院し、
家でも点滴を行いました。
下痢はあえて止めないらしく、1週間たっても血便は止まらなかった。
そのせいで今度は貧血。
栄養が足りていないから、造血機能も追いつかないらしい。

液体の栄養剤を強制食餌という方法で口から注入するようになった。
10日程経ってようやく血便が止まり、栄養剤の投与が効を奏せば貧血も改善するのではと期待したけれど。
既にあらゆる機能が低下していたのでしょう。
貧血は改善の兆しがないまま。
発症から12日後にコロちゃんは旅立ちました。

運良く私の仕事が急に休みになったので、コロが1人になる時間は少なく、
最期は私の腕の中でした。
苦しかったと思うけど、少しは安心できたのだろうか。

まだ、その時の温もりや感触が残っています。

末っ子が7歳、長女10歳、長男14歳の時にやってきたコロにどれだけ救われていたことか。
思春期の難しい時期、親に口をきかなくてもリビングのコロには声をかけ、
何かあれば、コロに癒しを求めて自然とリビングに集まっていた。

たくさんの愛情を注いでいたと思っていたけど、
たくさんの愛を貰っていたんだよね。
ありがとう。

キリンのぬいぐるみもお気に入り

さようなら、そしてありがとう。





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