![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153472274/rectangle_large_type_2_28bf1176b3ac335caaeb547725185857.jpg?width=1200)
つくる展
TASKOファクトリーのひらめきをかたちに「つくる展」に行く。
展示会場の入口には、さっそくなにやら、おもしろいものが。
設計図と思われる「つ」、くるくる回る「る」、
定期的に吹き上がる風とピンポン玉。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153471895/picture_pc_63fc8ec5d9ea38565bf498059edf02a5.jpg?width=1200)
平面、立体、うごき、制御。
これらは、TASKOのものづくりの基本らしい。
TASKOとは、なにか。それが、この作品で表現されている。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153471918/picture_pc_fe159da012d7eb942abddd5232c5471c.jpg?width=1200)
会場内の作品は、撮影可能。
実際に体験し、体感できる作品も多い。
機械的な制御のもと、不規則な動きをみせる。
そんな作品たちは、狙い通りに設計されているようで、予測できない思わぬ動きを誘発させているのが、とても奇妙で魅力的だった。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153471978/picture_pc_e7fd5985cdcd358022c2229731bded4d.png?width=1200)
鑑賞している側のはずが、作品の一部となっていたりもする。どこから撮影されていたのだろう。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153471896/picture_pc_bd642c814cc32ff9727c51dadc7fe553.jpg?width=1200)
私が特に気に入った作品は、ふたつ。
1.札幌ループライン
街に向かうところから始まり、街中を抜けて、また帰っていく。そんな日常の一場面が表現されていて、素敵だった。
光と影がつくる世界
札幌ループラインは、光と影を素材にした作品です。
電車のヘッドライトが、立体的で大きな影絵を描き、車窓からの風景を表現しています。
札幌市内を巡回する市電をテーマにしており、音楽家の岸野雄一氏が監修、メディアアーティストのクワクボリョウタ氏の技術協力により、『第68回さっぽろ雪まつり』『札幌国際芸術祭2017』に出品されました。
光を遮るとできる影は、光源からの距離や、光源の高さにより、大きさが変化します。
光源と物体の距離が遠いと影は小さいですが、近づくにつれて影は大きくなります。
作品の仕組みは、私にはよく理解できていないけれど、とにかく世界観が好きだった。理解できなくても、自分が「これが好き」ってことだけは、分かる!
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153472029/picture_pc_5be37a7a339da0bcf44704c22a8e69a5.jpg?width=1200)
2.パフューマリー・オルガン
これ、素敵だった!そして、演奏後は、いい匂い!
音と香りが奏でる世界
パフューマリー・オルガンは、香りの音階「香階(こうかい)」をヒントに制作しました。
音階に連動したビンのふたがスライドし、そこに送られた空気が香りと音を同時に放つ、世界でも珍しい香楽器です。
ビンから発せられる空気の振動が音を奏で、その気流により香りが伝わります。
「香階」とは、香りの軽い、重いを、音の高い、低いに見立てて、46の音程それぞれに香りを当てはめた、香りの音階です。
イギリスの化学者セプティマス・ピエースが考案し、1857年に著書『The Art of Perfumery』の中で発表しました。
「音階と香階を組み合わせたら…」という約150年前のピエースのひらめきがかたちになった作品です。
例えば、柑橘系の爽やかな軽いイメージの香りは高音と、そして、動物系の湿っぽい重いイメージの香りは低音と合わされています。
聴覚と嗅覚から情報が入り、音と香りがセットになって記憶に残る感覚は、文字や音に色を感じるなど、無意識に別の感覚が加わる「共感覚」に似ているかもしれません。
私も、鍵盤をひとつ弾いてみる。
ポー!
鍵盤を弾くと、ビンに空気が吹き込まれて、笛の音みたい。
そして、音と共に、ビンに吹き込まれた空気に押し出されて、連動した香りが解放される。
私が弾いたのは、「ド」の音。
「ド」は、CAMPHOR(カンファー)。
樹齢50年以上の楠(クスノキ)の枝や根部から抽出される香り。樟脳(しょうのう)。
こうやって、音と香りが混ざり合うのか。
空間にひろがる香りは、
その曲でしか創られない香り。
曲の印象と似ているのか、
それとも、新たな魅力を発見するのか。
五感で楽しむ音楽。いい香りは、呼吸も深くなって、さらに心地よい。
会場では、30分おきに自動演奏が行われているけれど、自由に鍵盤を弾く事も可能です。
鍵盤を弾ける方に、ぜひ体感してほしい作品です!
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153471897/picture_pc_54f60c21fc598f0794935b4e8673e898.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153471916/picture_pc_c778ae0247a03f4a20e507c203c15f59.jpg?width=1200)
こどもも、おとなも、楽しめる展覧会でした!
ひらめきをかたちに!
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153472260/picture_pc_d484a441f9730629ab2e1123b20c7769.png?width=1200)
「TASKO(タスコ)」のHPは、こちら。
おわり