【表情の豊かさ】管楽器奏者は若く見られる
私が山手線に揺られて電車に乗っていた時に、3人組の女性が乗ってきた。
この3人、少々酔っているようだ。
静かな車内の中で、なかなか大きな声で喋っている。
東京の金曜の夜は、そんな風景がよくある。
聞きたく無くても聞こえて来る話など、皆さんも1度は経験しているだろう。
大抵どうでも良い話が多いのだが、今回聞いた話をなかなか興味深かった。
管楽器奏者は若く見えるんだよと、1人の女性が話し始めて、"私もそれ聞いたことあると"話が盛り上がり始めた。
話の概要をまとめると、どうやら管楽器を演奏するときに表情筋を使うのが良いらしく、弛みが少なくなり、肌にハリが出てくるからだとか。
なかなか面白い視点である。
私を長く管楽器に携わっている仕事をしているが、よく考えればそうである。
サクソフォンやトランペット、どれも口をすぼめたり、広げたりして、普段は使わない顔の筋肉を使っているのは間違いない。これは管楽器特有のものではないかと考える。
専門用語で言うとアンブシュア。
このアンブシュアの基本の形によって、綺麗な音色を出すことができる。
そもそも、世界から見て、
日本人は表情があまりないように見られがちである。
私も、英語を喋る様になってからより感じるようになった。
日本語は、英語に比べると口の動きが非常に少ない。
また、英語の場合様々なアクセントと発音によって、日本語に比べるとリズミカルである。
英語を習い始めた当初は、もうちょっと表情を豊かにした方が良いと講師から言われたこともあった。
少々脱線してしまったが、日頃から表情筋を鍛えることは
大切な事であると思う。
やはり、若々しくい続けたいと思うのは私だけではないはずだ。
一瞬一瞬の出会いで、表情が明るければ
自ずと会話も弾む要因にもなると思う。
マスク生活が長期化して、自分の表情を見られるのは食事をする時など、限られた時間になっている。
自分の表情など忘れがちではあるが、
山手線でこの話題を提供してくれた女性の会話をきっかけに、自分の表情にも気をつけようと、思った出来事でした。