未婚男性にとって、老後の心配は無用という話
未婚の男性について、興味深い記事があったから自分なりに考えてみた。半分は長生きしないから、老後の心配は無用ということだ。「人生100年時代」とも言われるが、人によって状況は大きく異なってくる、ということになる。
うちはガン家系で、父親も40代で亡くなっている。私もそのうちガンになるかもしれない。なので、いつ死んでも後悔しないよう、やりたいことはそれなりにやってきた。海外の行きたい場所には沢山訪れ、何回かは母親も一緒に行った。
今ではコロナの影響で、海外旅行はかなりハードルが高くなってしまった。もしせっせと老後のために貯金をしていたら、行く機会を失っていたことだろう。
性別・年齢別グラフ。男性未婚者の死亡率が最も年齢が早く、中央値は66歳。
しかも、男性未婚者の死亡率ピークは66歳より手前だ。つまり、定年前ということになる。私の世話になった上司でも、定年後1年以内に亡くなった人が2人いる。今の仕事が大好きでたまらなく、死ぬまでやってたい、という人は例外だが、実際どの程度いるのだろうか。結局我々は、今この瞬間にやりたいことをやることでしか幸せを感じることはできない。
多くの人は、将来の不安のために今を犠牲にしているのではないだろうか。もちろんある程度のリスクに対する備えは必要だし、大切な誰かを安心させたい、という想いもあるだろう。
だがそのために今をないがしろにしてはいけない。今があってこその未来なのだ。バランスが大事だな、と改めて自分に言い聞かせた。