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わたしが影響をうけたマイナー映画たち、6選
「ストップロス 戦火の逃亡者」(2008)
日本への来日経験もあるキンバリー・ピアース監督作品。
イラク帰還兵が除隊の日を心待ちにしてるところへ、突然“ストップロス”の命令を受ける。自分の意志とは無関係に兵役期間を延長され、また戦場に再派遣されることになった主人公の苦悩と、戦友たちとの絆を描く。
主演俳優のライアン・フィリップもいまでは中年だが、この頃はまだ若かったなと思う。女性監督が軍隊モノを撮っただけに、どこか繊細さを感じる。
「タップス」(1981)
卒業生の多くが軍の士官学校へと進学する、バンカーヒル陸軍幼年学校(ミリタリースクール)を舞台にした青春悲劇。ちなみにこの学校は実在していたらしい。
土地開発のために学校を閉鎖すると告げられ、憤った生徒たちは、学校存続のために武器を手にとり籠城する道を選択する。これが警官隊、州軍との全面対決へとエスカレートしていく。
若き日のトム・クルーズが出演しており、血気にはやる生徒隊リーダーを演じている。
「ブルベイカー」(1980)
ロバート・レッドフォードという古い俳優が主演。アメリカの田舎に実在した刑務所をモデルに、残虐で旧態依然とした刑務所システムを改革するべく、ただ一人奮闘する所長を描く。
最終的には州政府から解任されてしまうが、囚人たちに多くの感化を与えることに成功した感動作でもある。
「クロッシング」(2009)
もともとの原題は、Brookyns Finest。NY市警のなかでも、治安の悪いブルックリン地区を担当する三人の警官たちが、日々犯罪と向き合いながら徐々に疲弊し、葛藤する様子が描かれる。そして、最後の一点でその運命が交錯する。
「ブラッド・スローン」(2017)
俳優ニコライ・コスター=ワルドーがワイルドな役柄を演じるクライムサスペンス。
仕事も家庭も恵まれていた株式ブローカーの男が、ある日偶然交通事故を起こしてしまったことで人生が一変する。重犯罪者とともに刑務所に収監されることになった主人公は、生き残るためにギャングと関わるようになり、さらに罪を重ね、そのなかでのし上がっていく。そして最後のどんでん返しというか、手に汗握る展開。
「裏切りの闇で眠れ」(2007)
フランス映画、暗黒街を描いたクライムサスペンス。オリヴィエ・マルシェルというフランスの有名な俳優が出演。ゴロツキ、チンピラ、売春婦、人身売買、殺し屋、等々。まさにフレンチノワールな世界。
こうして見てみると、作品のテーマが軍隊、戦争、犯罪、刑務所、警察などであり、恋愛モノとか皆無。まぁ、男の子はだいたいそういう傾向はあるでしょうけどね。
わたしは性格的に内向的でHSPであり、ひと一倍繊細な人間だと認識してるのに、こうした暴力的な世界観に惹かれてきたところは複雑な一面です。そういうところはいかにも私らしいのかなと思える。