病院で介護職として働くことの微妙さ

前にも書いたが、先月から療養型病院の介護職として働いている。派遣で。いろいろ考えるところはあるものの、契約を更新しないで2ヶ月半でやめようかと考え始めている。
 
介護施設とちがい、病院ならではの統制の細かさがうっとうしく感じられる。たとえば、靴下の色は白のみとか、冬でも長袖は禁止で上から羽織るのはカーディガンのみとか、これは服装の規定についてである。
 入居者対応も、かなり細かい。人によって使われている、ミトン、タオル 、どうやってポジショニングするか、ベッドをギャッジアップする角度も統制されている。
 たとえば、おむつ交換で、窓を開けっ放しにして最後に締め忘れたとする。あとになって看護師長から、あの部屋窓閉め忘れてるよ? と小言をもらったりすることもあるらしい。

あとは、病院介護職は、看護助手ではないけれども、業務として看護師の補助的な雑用がいろいろと入ってくること。これは元看護師のおれにとって、屈辱的というかなんか複雑な感情になります。
 たとえば、吸引びんの清掃である。患者の吸引はナースがする、一方吸引便の清掃は介護職がする、と。吸引びんなんて不潔なんだから、使い捨てにするのが当たり前のはずだが、なぜか使いまわしている。感染予防にやたらうるさいくせに、こういうところで感染予防の意識が働かないらしいのは嘲笑ってしまいます。

このように、病院では医師が序列の頂点にたって、ついで看護師、それから介護士みたいな、上下関係がわりと露骨に現れるようなところがある。もちろん、当人たちは否定するだろうが、組織の構造としてそうなっている。
 たとえば、看護と介護は資格職として対等であるべきだと考えられるが、介護職はなぜか看護部の所属になっている。本来なら、看護部とはべつに“介護部”がないとおかしいのでは? だから、介護を束ねるのは、介護リーダーというよりも病棟の看護師長ということになってしまう。

最初の頃、看護部長から「短期間でやめないでね」と釘をさされたことも、うっとうしい。
 いつまで働くか、契約を更新するかしないかは派遣職員の特権であってえ、それをよそから口を挟まれる筋合いなどない。それを理解できないなら、派遣なんて雇わずに常勤だけで回したらどうか? と。そう感じています。