ADHD グレーゾーンと言われた私が興味のないこと(主に仕事で)を忘れないためにやったこと
昨年、ADHD グレーゾーンという曖昧な診断を、怪しげな脳検査と心療内科のカウンセリングの両方から受けました。心療内科では投薬を勧められました。
前職までは、自分はそそっかしくて気が散りやすい性格という自覚はありつつ、特に気にとめる必要性は感じていませんでした。しかし現職と自分の性質は全くもって相性が合わなかったようです。
薬はトライしてみたものの、飲んだその日におかしな感覚でふわふわと死がよぎって辞めました。ちなみに普段死にたいとか全く思わない楽観主義者です。良く読むと薬の注意書きに「小児は自殺願望が現れることがあるので注意」とあり、小児じゃなくて中年だけど該当した模様です。
薬は身体に合えばラッキーだと思うから、悩んでる方は一度試してもいいかもしれないです。ただ、私には合わなかったので自分で様々な対処療法を試しました。
以下に、ご参考までに困っていた事と、やってみたこと、そしてその結果効いたことを羅列します。
困り事1
オンラインミーティングが毎日鬼のようにあり、Googleカレンダーでリマインドが来てるのにすっぽかしそうになったり、遅刻したりする
原因と考えられるもの
時間を捉えられてない
スケジュールを覚えていない
オンラインミーティングが苦痛
調べたことやったこと
→時間管理が苦手なADHD傾向の人は、時間を視覚で捉えられるバーティカル手帳、アナログ時計がいいらしいという情報を入手
バーティカルアナログ手帳を購入。アナログ置き時計を購入しデスクに置く。
Googleカレンダーに入ってるスケジュールをアナログのバーティカル手帳にも書く、デカ目の付箋にも書いてラップトップに貼っておく
オンラインミーティングの苦痛を緩和するために耳を塞がないイヤホンを購入
結果
完全なすっぽかしは撲滅!
遅刻はたまにあるが1,2分の許容範囲に!
困り事2
つまんないと脳が判断すると話を5秒と聞いてられない。たとえそれが仕事で大事なクライアント様の議事録を取らないといけないタイミングだとしても。
原因と考えられるもの
仕事であろうと無意識の脳は自分に正直すぎて顧客の話に興味を持たない
(振り返ると子供の頃からよく授業、集会、聞いてなかったし、大人になってからは大勢の会議を1分以上聞いてられなかったし、通訳スクール通ってたときはお題に興味ないと思った瞬間何も内容覚えてなくて訳せてなかった。自分はやる気が出せないダメなやつと思ってましたが、心療内科のカウンセリングによるとやる気と関係なくそうなってしまう脳らしいです)。
理解力が低すぎて、結論から話さないタイプの忖度してるみたいな話し方がまったく理解できなくて何が言いたいのかわからない
やったこと
手書きでメモってデジタルで清書する。手書きにすると多少聞く気が起きるのと、手を動かすので多動的欲求が満たされる
結果
議事録で抜けが減った!
こんな感じでしたとりあえず薬を飲まずに仕事をやって、勤続2年が過ぎようとしてます。
ADHD傾向がある方はどこか秀でた才能がある人が多くて向いてることに打ち込めばそれで一芸に秀でて生業にすればいい的な乱暴な記事をたまに見かけます。ADHD傾向がある全員が絵画で右に出る者はいない芸術的才能の持ち主とかだったらそうだろうけど、悲しいけど私は違いました。特に何にも秀でてないADHD傾向があった私のような場合、ふつーの仕事でお金もらって、そのお金で家賃と光熱費払って、スーパーで食料買う必要があります。でも薬を飲んでまで仕事したくはない、それならどうすればいいんだ?と思い、上記のようなことをやってみました。なんとなくうまく回るようになったので、私のような困り事がある方のご参考になればと思います。
あと、プライベートの時間ではADHD傾向に合う趣味の活動をして、無理なく自分に合ってる事をしてる時間を確保したのも生きづらさの逃げ場になりました。人によって自分に合ってることは違うと思うので、特に具体的にはリコメンドしませんが、何か見つけてやってくと精神衛生上良いようです。
色々やってみて、生きづらさって、少しではあるけども生きる楽しさに転換することっもできると知りました。生きづらくないのが一番いいんだろうけど、そんな世界あったらファンタジーだし、生きづらさを別に否定しなくても良いと思うので、色々あっても楽しく生きる術を常備しておくようにしていこうと思っています。