仙台89ers:2024-25シーズン 第6節(11/2,3 Home Game vs FE名古屋 at カメイアリーナ仙台(仙台市体育館))雑感
第6節のプレビューはこちら。
◯試合前トピック
・りそなグループB.LEAGUE ALL☆STAR WEEKEND IN FUNABASHI ファン投票開始
今季もやってまいりました、オールスターファン投票。仙台ファン・ブースターとしても、誰かをオールスターゲームへ送り込みたいところですが、日本代表級の選手がいない仙台としてはいささか全国区人気の選手も少なく毎季ぐぬぬな思いはありますが、そこはグッと飲み込んで、仙台89ersの皆様それぞれの推し選手5名に地道に投票してまいりましょうwちなみにワタクシは以下のメンバーでポチポチしてまいります!
◯Game1(11/2 15:05)仙台62FE名古屋78
・雑感
Game1のエントリーメンバー、スターターは以下の通り。
今節、Game1、2とも非常に失望感の高い、見るべきところがほぼなかった節となってしまい、筆者もやや気持ちが萎えてしまっていますので、いつものようにQごとの展開の雑感を述べていく形ではなく、Game全体の雑感として簡単にまとめてまいります。ごめんなさい。
Gameの入りはこれまでよりはよく、連勝への期待を高まらせるには十分な出来で、1Q終了時点に久々にリードを取ることができたまではよかった。
しかし2Q以降は仙台のオフェンス戦術が破綻。特に京都戦、越谷戦で活躍を見せていた半澤がチームで作ったフリーシチュエーションの3Pを全く決められない低調さを見せると、頼みのキッドやブースも3Pのタッチが悪くては2Qで3Pが0/7、3Qで2/8、4Qでも2/8という精度の低さを披露してしまう。
シュートが入らないなら入らないでリバウンドからフォローしたいところも、フェリシオがうまく外へポップさせられる場面が目立ってはリバウンドに絡めない。そうであれば他の選手がリバウンドに入っていってほしいのだがそれもあまりない、という意識の低さが目立つ。特に3Pが外れたときにはロングリバウンドになりがちなのだがそうした時にことごとくボールウォッチャーになっているのは始末に負えない。
このボールへの執着のなさ、意識の低さはリバウンドだけにとどまらず、アウトオブバウンズになりそうなボールをFE名古屋の選手が必死にかき出しに行こうとしているのとは対照的にあっさり見送るうちに案の定ボールをライブにされたりといったルーズボールへの対応も淡白。
そして今Gameは本来ならチームを落ち着かせてオフェンスのタクトを握らないといけないPGとしての青木が先に書いた半澤とともに大ブレーキ。同じようなターンオーバーを繰り返してはオフェンスのリズムを自ら壊してしまったり、いつものようにペイントへ侵入してのアタックもあまりないのはさすがに低調すぎた。
それでも何とか多嶋の落ち着かせと、片岡の気迫のゴールなどベテランたちのカバーもあって我慢のうちにビハインドを一時2ポゼッション差までに詰めたりはしたものの、頼みのブースやキッドもタッチの悪さが戻らず決めてほしいシュートはことごとくリムに嫌われ、4QOTO明けもにデザインされたプレイを遂行しきれずにあっさりターンオーバーをおかしては追撃ムードをみずからかき消す悪循環がとまらない。
4Qのクラッチタイムに至ってはまだ逆転の目が残っているにもかかわらずもはや集中力を喪失し、イージーなスローインミスなどターンオーバーを連発させてFE名古屋に加点を許しては最後までいいところなくGameが終了。
・Game後HCコメント
HCが挙げた敗因は3点。
・リバウンド意識の低さ
・ルーズボースへの執着のなさ
・オフェンス終了後のハリバック不足
1つ目2つ目はワタクシの雑感とほぼ同じでしたが、3つ目はそこまでハリバックできてなかったっけ?と思ったらHC曰くはFE名古屋のFBポイントが22もあったとのこと、そりゃ確かにやられすぎです。あとは自分たちを信じきれないでしまったようなことも言っていますが、Game2に向けてしっかり巻き直してほしい。
・気になった選手
星野:非常に苦しいGame運びの中で、スタッツ的には残らない部分での好プレイが多かったのは光明の一つでした。外国籍選手にも身体をはってディフェンスをしたり、Game中チーム全体としては意識が希薄だったリバウンドによく絡んでいたりと、星野に求められるであろうタスクをしっかりこなせていたのは好印象。ただ、得点の面ではまだなかなか結果を出せないでいるのは少し残念。今後はどうかわかりませんが、ピックアップした星野をはじめ、半澤、ヤンといったウィング陣はチームで作ったフリーの3Pをしっかり決めていくことが求められているはず。この辺は日々の練習から個としてのレベルアップを図っていってほしい。
◯Game2(11/3 15:05 TO)仙台54FE名古屋72
・雑感
Game2のエントリーメンバーとスターターは以下の通り。
スターターは結構いじってきた。Game1で比較的好調だった選手をスターターとした感。片岡は今季初スターター。ここまでいじるなら、PGにはGame1であまりよくなかった青木に替えて多嶋というのも面白かったかも。
立ち上がりはGame1とは異なりこれまで同様低調。ディフェンスも強度の高さは戻らず、内に外にと仙台とは逆にバランスよく攻撃してくるFE名古屋に連続ポイントを食らうと一時はビハインドは12点に。昨日の今日でこれはないぜ・・・。と思うとその後はディフェンスが少しずつ機能しだして、Game1よりはシュートタッチがよさそうなキッドの連続ゴールもあって14-19と最低限のビハインドでとどめられた。
2Qはちょっとディフェンスをしあうような形で少し我慢比べの様相になるも、我慢しきれなかったのはまたしても仙台。Game1での反省点でもあったリバウンドで今Gameもやや後手を踏み、青木がGame1でやってしまっていた形と同じようなターンオーバーをしてしまうなど、かなりがっかりな出来。そして相変わらずシュート精度が上がらず得点できない仙台ウィング陣を尻目に、並里、佐土原、ヘンリーなど決めるべき人がゴールを決めていくとあっという間にビハインドが17点にまで広がる、Game1よりさらに低調な内容の気配に。2QのFG%は25.0%(うち3P%は1/6の16.7%・・・)、TOが4本という目を覆いたくなるようなスタッツのなか2Qのスコアは11-21、前半トータル25-40とGame1に輪をかけたようなオフェンス戦術の崩壊ぶりにはさすがに言葉がない。
Game1、Game2前半とかなり不甲斐ない内容を披露してしまった仙台だったが、3Qに入るとお目覚めのようにディフェンス強度が上がってきた。3QはそのディフェンスでFE名古屋の得点を7にとどめさせ、40‐47としたのはいいのだが、選手たちのシュート精度の悪さは一向に上向く気配がない。この時にしっかり得点できていれば3Qのうちに逆転も十分可能だったろうし、もう少し楽な闘いにできていたと思うのだが。結局このQもFG%が30%を切る29.6%というありさまで、ビハインドが縮まったにもかかわらず追い上げムードもあまり出てこない。
4Qはスタートからしっかりビハインドを縮めていきたかったところ、3Qでの取り戻したかに見えたディフェンスの圧はすっかりなくなり、またFE名古屋に内に外にとゴールを重ねられるなかなか切ない展開になってくると、OTO時点でビハインドは46-60で14点、3Qでグッと耐えてきたディフェンスはなんだったのか?というような気持ちに・・・。
結局そのままビハインドは縮まることなく、渡辺がファストブレイクを阻止しようとしたファウルがアンスポーツマンライクファウルにグレードアップしてしまったところで勝負あり。キッドが3Pを連続で決めたもののもはや焼け石に水、Game1で見せたほころびを治すどころかさらに低調な内容に終始してGame2も点差以上の完敗を喫してしまった。
ここまでチームの闘い方について不甲斐なさと苦言しか呈してない感じになってしまったが、実はいいところもあったのだ。両Gameを通じてインサイドをあまり攻められなかったのは物足りなくはあったのだけれど、アウトサイドでのボールムーブでウイング陣が何度もフリーシチュエーションで3Pを放れていたのは、チームでしっかり作ったからこそ。それだけに、今節は仙台ウイング陣のシュート精度の低さが仇になってしまった。それを逆手に取られて、比較的3Pが決まるPGやキッド、ブースはしっかり守ってウイングに入ったボールは3Pが決まってしまったらしょうがない、とFE名古屋は割り切ったディフェンスができていたのではないだろうか?
・Game後HCコメント
なかなか思うようにいかなかった内容に歯がゆそうなコメント。選手、HCとももっともっと成長していかないといけないという自覚はあるのでしょうが、特効薬などはありはしないので、普段の練習から突き詰めて、選手個人個人もそれぞれレベルアップを図っていかないとこの先も苦しい闘いが続きそうです。
・気になった選手
ちょっと双方ともどこかぼやっとしたGame運びで(仙台のほうがよりぼやっとしてしまっていた)、あまり印象に残った選手はいませんでした。
◯最後に
今節は非常に失望感の高い、これまで積み上げたものの大半が崩れ去ってしまったように思えるほどの終始低調な内容と言わざるを得なく、SNS上ではワタクシみたいにいつも好き勝手なことを投稿しているのはともかく、普段は苦しい時でも温かく見守っていこうというスタンスな方が多い仙台ファン・ブースターの方も結構内容の不甲斐なさに苦言を呈されていたのはさすがのワタクシも少し驚き。今季のチームにはみんな実は結構期待をかけていたり、B-PREMIRE参入を果たした今、さらに強いチームであってほしいという願いもあるのでしょうか、今節はチームスローガンである「Grind!」を体現できていたかと言えばそうではなかったと言われても仕方のないほど淡白に見えた内容はやはり受け入れがたい、ということなのでしょう(選手たちはそれぞれやれることをやろうとしていたのはわかりますが)。
では今節終了時点の主要チームスタッツを眺めてみましょう。
PPG:74.7→71.6
OPP・PPG:76.3→76.1
FG%:41.1%→39.8%
2FG%:46.7%→45.9%
3FG%:32.8%→30.9%
eFG%:47.7%→46.1%
APG:18.3→17.8
RPG:40.7→40.3
TOPG:13.9→14.0
OFFRTG:100.5→98.0
DEFRTG:102.7→104.1
やはりPPGとFG%が如実にダウン、FG%が40%を下回るというのはさすがにいかがなものか。今節はウィング陣がとことん3Pを外しまくっていたためそこがFG%低下の要因ではありましたので、eFG%についてはそこまで下がってはいなかったのですが、それでもFG%、eFG%とも堂々のリーグ最下位なのは切なすぎる・・・。崩壊してしまったオフェンス戦術の再構築や選手各個人のレベルアップが早急に求められます。
しかし意外とその他のスタッツは大幅な下落を見せたものはあまりなく、DEFRTGもわずかな悪化でとどまっていたあたり、今節についてはここまでほぼ苦言しか呈していませんが、悪いなりにも大量失点とはなっていなかったところは評価してもいいのかもしれません。あまりにもオフェンス戦術の崩壊のひどさがディフェンス面にも多分に悪影響を与えたこともありましょうから(2ndチャンス、ファストブレイク、アフターターンオーバーでの失点が非常に多すぎた)。
次節は中2日でAwayでのWeekday Gameを北海道と。今節不甲斐ない闘いに終始しなすすべなく連敗を重ねた仙台とは逆に、Homeで横浜BCを相手に連勝を飾ったあたり、チームとしての雰囲気は180度違いそうで非常に難儀なGameになりそう。中2日しかない中、特に選手たちのメンタル面の回復が少し心配ですが、京都で今季初勝利を飾ったように、厳しい中でもなにか浮上きっかけになるGameとしてくれることを願うばかりです。
それではまた。