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仙台89ers:2024-25シーズン 第6節(11/2,3 Home Game vs FE名古屋 at カメイアリーナ仙台(仙台市体育館))プレビュー

◯これまでの仙台

第5節のレビューはこちら。

開幕から6連敗からの3連勝で少し持ち直してきた仙台ですが、ここで一息ついていてはいけません。今季もHomeで闘えるのですから、さらに勝ち星を増やしていきたいところ。とはいえ今季のGame展開は「Gameの立ち上がりでリードを取られる」「リードを保った4Qでシュート精度がガタ落ちしてまくられる」のパターンがほぼ踏襲されていて、「勝てた」Gameを2つ3つ落としてしまったのは本当にもったいなかった。

それでも内容的には大きな変化はなくとも、今一つに見えていた連携も少しずつ向上してきているように見えますし、新加入の選手たちも徐々に持ち味を発揮するようにもなっていますので、前にも申し上げた通り、今季のチームは本当にこの先が楽しみなチームでもあります。強豪と呼ばれるぐらいのチームになるにはまだまだ足りないことだらけですが少しずつ積み上げて高みを目指したいければいいな、と思わずにいられません。

◯ファイティングイーグルス名古屋

FE名古屋も前節対戦の越谷同様実業団チームの豊田通商が前身。Bリーグに加入後はB2からスタート、仙台がB2へ降格したのちの2017‐18シーズンから2021-22シーズンまでの5シーズンはB1昇格をかけて闘うライバルクラブの一つでもありました。特にともに昇格を果たすこととなった2021-22シーズンのバッチバチの闘いはとても熱く楽しく、レギュラーシーズンでは1勝3敗、B2プレイオフ決勝では1勝2敗とあまり振るわない結果ではあったものの、B2プレイオフ決勝では敗れた悔しさの中でもどこかさわやかな気持ちもあったこともよく覚えています。

昨季の対戦はAwayの地で1勝1敗。結果的に両Gameとも拮抗した闘いではあったのですが、敗れたGame2では1Qをわずか9点におさえられてしまうなど、FE名古屋も本来は強固なディフェンスに矜持を持つクラブ。昨季は開幕から4連勝と4連敗していた仙台とは対照的な結果を上げつつシーズン中は大きな連敗はなく、のちにB2へ降格することとなり下位に沈んでいた信州、富山などからは取りこぼしなくしっかり勝利を積み重ねていき、レギュラーシーズンは33勝27敗と勝ち越しています。

昨季のメンバーからはインサイドでの屋台骨、元日本代表のルークが島根へ移籍したことがまずは大きなトピック。スコアリングを担っていたNBAで活躍する八村の大学時代のチームメイトジョーンズは海外クラブへ移籍、B2佐賀所属時代には3Pキングを獲得したこともあるシューター相馬は、今季シーズンイン時点では所属クラブが定まらずも、シーズンイン後にIJリスト入り選手の補充という形ではありますがキャリア開始のクラブ大阪へ加入。ベテランSGは1季所属したのみで京都へ、その他満尾と根來が香川、鍵冨が青森へ移籍しています。

昨季から残るメンバーはオフェンス力の高いヘンリー、実直なセンターオマラ、日本人離れしたフィジカルと非凡なシュート能力を併せ持つ「俺たちの」佐土原、テクニカルなPG笹山、高いシュート精度で相手に脅威を与える杉本、昨季終盤ケガで離脱するものの、手堅いプレイでチームを支えた中村の6名。HCの川辺氏も引き続きチームを率います。

新加入選手の目玉はやはり「ファンタジスタ」並里。群馬の中心選手として活躍していたあたり、群馬が手放したのはちょっとびっくり。シーズンインを前にヘンリーが負傷のためIJリスト登録されると、日本でのプレイも長いバッツを越谷から獲得、また当初はジョーンズに替わる得点源としての期待を込めて獲得したであろうマイヤーがシーズンイン前に契約解除となると、これまた越谷から得点力あるFWハーパーを獲得。ルークが去ったアジア/帰化枠には台湾のビッグマン曽を獲得、高さもキープした形か。その他、秋田からシュート力も高い保岡、千葉Jから内尾、長崎から山崎といった若手とルーキー神田が加入しています。

◯今節の展望

FE名古屋も選手の半数が入れ替わりの状況や主力の負傷などでやや苦しい序盤となっていますが、この第6節を前にヘンリーのIJ登録抹消とバッツのIJリスト登録がされていて、これまでとはまた少し違う闘い方をしいてきそう。個人的には久々にバッツに会いたかったw

ヘンリー復帰となるとこれまでのスタッツもあまり参考にならないのかもしれませんが、FE名古屋は第5節終了時点で2勝7敗と苦しい立ち上がり。ここまではやや得点面で苦労していそうで、PPGは70.6と仙台の74.7を下回る状況。OPP/PPGがFE名古屋が77.1、仙台が76.3とほぼ変わらないのですが、OFFRTGではFE名古屋98.1仙台100.5、DEFRTGでFE名古屋107.2仙台102.7と後者の方に差があるのもちょっと不思議。NETRTGで仙台が6.9上回っていますので、スタッツ上は仙台が2~3ポゼッション差で勝利する確率が高いとはいえますが、あくまでもそれはデータ上だけの話。

仙台のほうは、少しずつ連携があがっているようではありますが1Qの入りの悪さと、4QでのGame運びやクロージングの拙さはまだまだ解消しきれていないのが現状。それでも仙台としての一丁目一番地のディフェンスはしっかり遂行できているのはとてもいいこと、まずはそこをキープしていくことが大前提となりましょう。とはいえ、今節においては復帰のヘンリーのアタックをどう止めるかがFE名古屋との闘いでは大きなカギになりそうですが、半澤や星野あたりがマッチアップする時間もありそうなので、これまで同様臆せず食らいついていってほしい。

今節も前節に続きHomeでの闘いで相手のFE名古屋はやるからには負けたくない相手でもあるライバルクラブの一つですが、やはりディフェンシブな競った展開になることは濃厚、そうした拮抗した展開にあるであろう中、Homeのダイキエンの中でプレイできることは選手たちが足をもう一歩前に出すための大きな後押しになることは間違いありません。今節は「20周年記念試合」として様々なイベントも用意されているようですが、今節に限ってはアリーナをいつものイエローではなく漆黒で埋め尽くして我々仙台ファン・ブースターも引き続き一丸となってダイキエン(黒ユニだとダイキエンにならない?w)で選手たちの後押しをして参りましょう!

それではまた。


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