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仙台89ers:2024-25シーズン 第18節(1/25,26 Home Game vs 滋賀 at カメイアリーナ仙台(仙台市体育館))プレビュー
◯これまでの仙台
第17節のレビューはこちら。
厳しい闘いが予想された前節、フェリシオとヤンがDNPということで厳しさが倍増の中で闘うと、Game1はしっかり食らいつきながらも地力の差で最後はかわされた惜敗、Game2はやることなすこと全てで上回られた末の超大敗というほろ苦い結果。連敗続きの12月ではあったものの、終盤以降は少しずつ課題の解決が見られるGameも増えてきたはいたものの、なかなかしんどい結果となってしまいました。
コート上でのトラブルもあって心折られかねない状況ではありましたが、幸か不幸か今節まではオールスターウィークエンドを含みつつ中2週間。メンタルの回復と課題の解決に費やしてほしいところ。
◯滋賀レイクス
滋賀も前節の三遠とともに仙台とはbjリーグ時代からのライバルクラブの一つ。Bリーグは初年度からB1に参入、1季でB2へ降格し雌伏の時を数シーズン過ごした仙台をよそにB1クラブの地位を保ち続けていましたが、仙台がB1復帰した2022-23シーズンには大不振のすえB2降格の憂き目に。しかしながら、昨季はB1レベルの選手をそろえて西地区1位を確保、リーグ最多勝こそA千葉に譲りましたが昇格POも決勝まで勝ち上がって1季でのB1復帰を果たしたのでした。
しかしB1復帰に際して、昨季の主力メンバーを中心に大きくチェンジ。かつて仙台でも大黒柱として活躍していたバーレルは福岡、日本代表選手のビッグマン川真田が長崎、成長著しい外国籍のクリーナーが北海道、フィリピンの至宝ラベナは横浜BC、若手売り出し中のPG湧川は三遠、キャプテン柏倉は川崎、ポテンシャル抜群の山崎がFE名古屋へとそれぞれ移籍、茨城、山形時代には何度も仙台の前に立ちはだかったシューター眞庭は選手引退となりました。HCには長崎をクラブ発足から最短でB1入りへと導いた前田氏を招聘しています。
新規加入は外国籍ではかつてBリーグでのプレイ経験のあるアタッカーのカミングス、昨季秋田へ途中加入し不振にあえぐチームを救う原動力となったカーター、アジア枠で台湾籍のホープ游、青森でキャリアを積んできたPG常田、数多くのチームを渡り歩いてきたジャーニーマン市岡、茨城からスピードが魅力の大庭、そして仙台からオフェンスマシーンの異名をもつ岡田が加入。残留組では得点力のあるPFモータム、ベテランPG田原、シューター森山、特別指定から滋賀一筋野本、若手の宮本、特別指定から本契約へ移行のルーキー江原となっています。
しかし新規加入のカミングスがシーズンイン早々に負傷でIJリスト入りするアクシデントがあり、その穴を富山、愛媛などで活躍していたガドソンで埋めようとするも契約上の問題で断念せざるを得ないという事象があったり(カミングスはすでに復帰済み)、カーターが先日のGame中に心機能の異常をきたしてコート上で倒れるというアク様ですが、ここはさすがにIJリスト入り、昨季B3でプレイしていたデュクリーをおそらく短期契約で獲得。さらにはシーズン途中には大学を中退しプロとしての活動を選択した長谷川、特別指定で西田(三河の西田兄弟の弟)を獲得するなどシーズン中の動きもなかなか忙しい状況です。
◯今節の展望
勝敗数だけでいえば仙台のほうが少し上、ということでHomeでの対戦でもありますし、自らの状況も決して順調万全というわけではありませんが、しっかりと叩いてダブルといきたいもの。とはいえ滋賀からしてみれば仙台は直上の位置につける相手、ここでしっかり勝利して、仙台との差を縮めにかかりたいという思惑がありましょうから、おそらく高いモチベーションで今節に臨んでくることは間違いなく、仙台にとって非常にやりづらいシチュエーションかもしれません。
では両クラブの今季ここまでのスタッツを比較してみると・・・(前者仙台、後者滋賀)
PPG:72.7⇔73.7
OPP・PPG:81.6⇔87.7
FG%:40.8%⇔41.4%
2FG%:48.3%⇔48.9%
3FG%:29.8%⇔30.5%
eFG%:46.9%⇔47.6%
APG:18.1⇔17.4
RPG:38.4⇔35.8
TOPG:12.8⇔13.8
OFFRTG:101.0⇔101.8
DEFRTG:113.3⇔121.2
お互い地区の最下位をかこっておりますが、勝敗数の割にはオフェンス系のスタッツはほぼ滋賀の方がやや上回っています。しかし、OPP•PPG、RPG、DEFRTGなどディフェンス系スタッツでは仙台がかなり水を開けており、滋賀はディフェンス面ですこしうまくいっていなさげな模様が見て取れます。
こうなると、仙台はまずはディフェンスをインテンシティ高く、徹頭徹尾遂行していくことが大前提。フェリシオもおそらく戻ってくることとは思いますが、リバウンドで優位に立ちたい。またしっかりとしたディフェンスができなければ、オフェンスの上振れにでもないかぎり、シュート精度悪くオフェンス面で毎Game70点前後しか取れない普段の仙台としては、滋賀に殴り合いに持ち込まれるようなことがあればおそらく滋賀に軍配があがることでしょう。
また今節の注目のしどころは岡田の仙台凱旋ではありますが、そこは今は対戦相手のチームの選手、得意の3Pを決めたからといって我々仙台ファン・ブースターが喜んだりありがたがったりしてはいけません、ありったけの愛あるブーイングを贈ってやりましょう・・・と言いたいところなのですが、Bリーグではそういう文化がないのですよねえ・・・wしかし会場の雰囲気が「岡田がんばれ」みたいになってフワッとした感じになってしまうと仙台の選手たちの士気にも関わってしまいかねないので、岡田への声援はほどほどでお願いいたします・・・。
さて、年初の川崎戦に続く裏天王山第2弾、ここでしっかり勝てるかどうかがシーズン後半に向けての試金石。前節あれだけ攻守に噛み合わず、すべてにおいて上回られてしまった劣勢でも下を向かずに立ち向かえていた選手たちとその想いが報われることを願いながら今節も「仙台の選手たち」に我々もダイキエンを送って選手たちの後押しをして参りましょう!
それではまた。