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仙台89ers:2024-25シーズン 第19節(1/29 Away Game vs 茨城 at アダストリアみとアリーナ)プレビュー
◯これまでの仙台
第18節のレビューはこちら。
それぞれ地区で最下位につけていたもの同士の裏天王山第2弾も1勝1敗の痛み分け。ただ内容を見る限り、持ち味を見せられていたのは滋賀のほうだったかも。仙台はGame1の前半こそうまくいっていましたが、Game1の後半、Game2は今季を象徴するように攻守でどこか噛み合わない展開に終始、Game1こそ100点Gameで勝利した割にはスッキリしなかったし、Game2の常に後手に回る展開は言わずもがな。ここ何Gameかは今季これまでの課題が少し解決されたかと思うとまた同じような展開の低調な内容で敗れるばかりではさすがにフラストレーションがたまります。
◯茨城ロボッツ
茨城も仙台同様なかなか苦戦のシーズンを送っており、現在11連敗中。仙台が滋賀戦で1つ勝ったことから、前節で順位は入れ替わり、茨城が東地区最下位となっています。
しかし前回Awayでの対戦時は仙台が全くいいところなく、今シーズンの悪いところを凝縮したようなGame運びで2Gameとも完敗、本当に互いに苦しいシーズンで最下位付近をさまよっているチーム同士の対戦だったの?というぐらいでした。
前回対戦時のレビューはこちら。
レビューになっていないレビューですが、それほど前回の対戦は不甲斐なさ過ぎました。厳しいシーズンを送りながらも、直近の順位のクラブからはしっかり勝利しようという執念のようなところ、メンタル的なところでも茨城に上回られていたのはとても残念。ただ茨城のほうは3P精度が少し上振れしていたかな、と思わないところもないですが、それだけ仙台のディフェンスに強度が足りなかった、という証左でもあります・・・。
ということで、連敗当時は茨城には少し先に行かれてしまいそうだな・・・と思ったところもさにあらず、仙台に連勝してからは茨城は連敗のトンネルに突入してしまいました。ここ何Gameかはなかなか得点の面で苦戦していそうで年が明けてからの茨城の平均得点は64点強、一方仙台は81点と結構な差が。前節で大黒柱のジェイコブセンも復帰を果たしていますが、チーム自体は低空飛行が続いています。
◯今節の展望
ここ最近は仙台以上の不調をかこっている茨城ではありますが、先の仙台戦以降続く大型連敗を今節の仙台戦で止めようとモチベーション高く来ることは間違いなく、しかもそれを後押しするファン・ブースターが埋め尽くすHomeで闘えるのですから、エナジーもいつもの倍ぐらいで当たってきそう。仙台も良かったり悪かったりの波が激しいここ最近ではありますが、総じてモチベーション高く来る相手をいなすのは非常に苦手なところがあって、今節もなかなか厳しい闘いになりそうです。
では両クラブの今季ここまでのスタッツを比較してみると・・・(前者仙台、後者茨城)
PPG:73.7⇔73.0
OPP・PPG:81.8⇔82.1
FG%:41.1%⇔43.4%
2FG%:48.8%⇔52.8%
3FG%:29.7%⇔31.5%
eFG%:47.1%⇔50.4%
APG:18.4⇔19.2
RPG:38.4⇔34.1
TOPG:12.7⇔13.8
OFFRTG:102.0⇔101.7
DEFRTG:113.3⇔114.4
シュート系のスタッツは茨城のほうが上、仙台はリバウンドとターンオーバー数で優位にたってはいます。そしてレーティングはわずかではありますが双方仙台が上回っていますが、概ね似たような力量といえましょうか。
しかしながら、前回対戦のように茨城に気持ちよくオフェンスをさせてしまうようなことがあればおそらく仙台では勝てません。ここ最近失点の多いGameも散見されますが、いつも言うことですがディフェンスをしっかり遂行することが一丁目一番地の大前提。
チームとしては不調でも、フランクス、タプスコット、ジェイコブセンの外国籍選手たちのスコアリング能力はやはり侮れません。ここは仙台の外国籍や半澤、星野がしっかり体を張って止めていきたい。また前回対戦では、モサク、駒沢といった若手選手やいつもはディフェンス職人を務める鶴巻といった選手に易々と3Pを決めさせてしまっていたところが敗因にも直結していましたので、仙台の日本人選手たちもしっかりとした強度のディフェンスは不可欠。しかし青木が前節の負傷で出場も微妙なので、代わりにエントリーされるであろうタリキあるいは石橋にも奮起してほしい。
さて、今節は川崎戦、滋賀戦に続く裏天王山第3弾。勝てれば茨城とは一歩リードできる、サッカーでいうところの6ポイントマッチみたいな対戦です。前回の対戦や前節の闘いぶりを見るにつけ、「仙台には負けられない」と高いモチベーションとエナジーで当たってくるだろう相手に、どれだけそれと同等、同等以上のエナジーで仙台が立ち向かうことができるのかが注目のしどころ。
いつも言ってるような気がしますが、仙台といえばまずは強度の高いディフェンスを粘り強く遂行していくスタイルで、それこそが「Grind!」の精神の体現だったはず。しかし今季は「Grind!」とは?と首を捻りたくなる淡白な内容もとても多く、そこに不満と不安を感じているファン・ブースターもおられるのではないでしょうか?そうした懸念を吹き飛ばすには、同じような力量である茨城にはシーズン3連敗などしていられないはず、中2日でのコンディション調整もなかなか大変とは思いますが愚直に自分達のやるべきことをやり続けて勝利を掴み取ってほしい。
今節はWeekDayのAway Gameで、ワタクシもそうですが現地に赴ける方はとても少ないかもしれませんが、なにとぞ少しでも多くの後押しを選手たちに届けてやってください。そしてダイキエンを送る気持ちは画面の前の我々も同じ、ありったけの念を水戸に送りつけて勝利を手にしましょう!
それではまた。