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仙台89ers:2023-24シーズン 第13節(12/20 Home Game vs 茨城 at ゼビオアリーナ仙台)プレビュー


◯これまでの仙台

第12節のレビューはこちら。

ここ最近好調だったB2時代からの好敵手でもあるFE名古屋を相手に1勝1敗、得失点差でアドバンテージを得た前節でした。コンディション不良選手が多数発生するという状況の中、新加入のマーフィーを含めてGameに出られる選手が一人ひとりしっかり持ち味を出して仙台89ersのバスケットボールを体現してくれていたのは大変良かった。

しかし少ないロースター下で2Gameとも非常に手に汗握るような熱いGameを繰り広げたのはよかったのですが、やはりGame2で勝てないという状況は継続、同一カードでの連勝がなかなかできないあたりで勝ち星数も少し伸び悩みぎみ。とはいえ、昨季のような大型連敗を喫していないのはいいことなので、まろびでた課題は丁寧につぶしていって、安定的に力を発揮しGame2でも勝ち星を今後増やしていってほしいですね。

◯茨城ロボッツ

前節に引き続きB2で何度も対戦し激しく昇格を争ってきたクラブの一つ。でも個人的にはFE名古屋と比べるとここには絶対負けられない負けたくないという想いだけがあるクラブ。FE名古屋はともに昇格を決めた中でバッチバチの熱いB2プレイオフファイナルを闘ったのに対し、茨城にはB2プレイオフセミファイナルで力及ばず敗れて昇格を逃した苦い記憶がそうさせているのかもしれませんが・・・。

今季茨城はここまで1勝20敗とかなり苦しい状況を過ごしているのですが、主力のジェイコブセンが開幕前からけがのために離脱中など外国籍選手のロースターが不安定。ブラントを獲得したり新外国籍選手を獲得したり、HCのグレスマン氏を呼び戻したりといろいろ手は打っているみたいなのですが、結果に結びついていない模様です。

昨季のメンバーからはセンターのクラットウィグが退団、昨季してやられたシューター福澤がA東京、PG多嶋が大阪、鍵冨がFE名古屋、林が福島へそれぞれ移籍。前段で書いた通り仙台にも所属経験あるジェイコブセンや新規獲得の外国籍選手がけがのため開幕前からインジュアリーリスト入り。

新規加入の選手はシーズンイン直前に青森からヒサタケ、ジェイコブセンの代わりに香川からブラント、新潟からモサク、琉球から松本などを獲得、またあまりチームにフィットしなかったヒサタケがカットされると、その後釜にオブライアントが12月にチームへ合流。昨季から残留の平尾、ケネディ、山口、オフェンスマシーンのタプスコットは健在。主力はほぼ変わらなかった中で昨季よりも上位をうかがうはずだったのでしょうが、なかなか定まらない外国籍選手のロースター、HCの交代劇(今季カットしたHCを呼び戻すぐらいなので相当危機感があるのでしょう)等、Gameとは離れたところでなにかごたごたがあるのかもしれません。

◯今節の展望

今シーズン茨城は開幕からいきなり10連敗と苦しいスタート。長崎に勝利して連敗を止めるもそこからさらに10連敗中と、なかなか調子が上向きません。序盤絶好調だった大阪や三遠、名古屋D、宇都宮、A東京等現在上位にいるクラブとの対戦が多かったというのもありそうですが、群馬との北関東対決で4戦スゥイープされていたり、今季同じく少し苦しんでいる信州にも連敗していたりが苦境に拍車をかけていそう。

ここまでのスタッツを眺めていくと苦境はさらに際立ち、ここまでPPGは74.0でリーグ21位、FG%が41.0%で22位、OFFRTGが100.4で22位、DEFRTGが116.5で23位と軒並みボトムな位置に。またTOPGも14.7とリーグ2番目の多さで、オフェンスがあまりうまくいっていない上にディフェンスと少し厳しい様子が伺えます。FG%が良くない反動もあるとはおもいますがRPGは38.8と中位付近で、FT%は73.9%の8位と上位につけていて、FTをしっかり決めることでなんとか繋いでいる状況でしょうか。

仙台としてはまずはいつもの自分たちのスタイルで行くことが大事。下位に沈む相手と侮れば手痛いしっぺ返しを食らうだけでしょう。特にタプスコットは隙あらばどこからでも得点をねじ込んでくるスキルを持っていますから決して気を抜けないし、ブラントも香川在籍時にはしてやられたことも一度や二度ではありません。日本人選手では山口が引っ張りますが、彼を乗せしまうと厄介なことになりそう。

前節の総力戦からどこまで疲労が抜けたかはわかりませんが、これまで通りのディフェンスを遂行していくことと、リバウンドで後手を踏まないことが肝要でしょう。ディフェンスでしっかり茨城のオフェンスを防いでリズムを作っていければ仙台優位のペースで進められそう。注意したいのはファウルトラブル。スタッツで見たように、茨城はFTを簡単に外してはくれませんので、ファウルを重ねてみすみすボーナススローのチャンスを与えることは避けたい。

Home Gameでは長崎戦三河戦通じて現在3連敗中、今節ではなんとしても勝利がほしいところ。ここまでWeekDay Gameは3戦3勝できていますので、そのジンクスも継続したいですね。そのためにもWeekDayではありますがHomeのダイキエンが必要不可欠です。さすがに来場できない方も普段より多いかもしれませんが、現地に赴かれる方はいつも以上のダイキエンを送って選手を後押ししてみんなで勝利を掴みましょう!

それではまた。


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