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仙台89ers:2024-25シーズン 第11節(12/11 Home Game vs 宇都宮 at カメイアリーナ仙台(仙台市体育館))雑感

第11節のプレビューはこちら。

◯試合前トピック

今回は特にありません。

◯Game(12/11 19:05)仙台71宇都宮82

・雑感

Gameのエントリーメンバー、スターターは以下の通り。

キッドをスターターにして変化を加えてきた。エドワーズがDNPの中で、ニュービルを抑え込もうという思惑か。

ここ何節か出だしから先制パンチを食らってそのままずるずると、というパターンが非常に多い仙台、今Gameもまた同じ形をなぞる。シュートの入らない仙台、フリーではきっちり決めてくる宇都宮という形に終始し、1Qで28点、仙台は16点とすでにして12点のビハインド。ここのところの仙台はオフェンスがうまくいかないとどこかシュンとしてしまうというか、ディフェンスに戻る足取りも重たく相手のオフェンスを止めきれない悪循環。仙台のオフェンスの悪さ加減を象徴していたのは1Qの半澤。宇都宮のターンオーバーからコーナーでボールをもらったときに半澤が選択したのはオープンだったにもかかわらず3Pではなくドライブでもなく外に逃げるようなドリブルからパスの出し先を探すという消極さ。いくらここまで3Pを決めてこれなかったとはいえ、ちょっと弱気にすぎた。仙台ファン・ブースターからも怒声にも似た失望の声がそこかしこから聞こえてくるほど・・・。

2Qも形は作るも最後のシュートが決め切れない、相手にはディフェンスしきれず得点を許すというここ最近の連敗でいつも見てきたことの繰り返し。インサイドでもリバウンドに絡むのがフェリシオだけではフォトゥ、ジェレット相手にどうにもならないうちにビハインドはついに20点超え。またこのままズルズルと言ってしまうのか、と思ったところでコートインしたヤンがハッスル、よくリバウンドに絡めるようになって少し仙台に勢いを引き戻す。ディフェンスが少し強度は増したもののシュートが入らないのは変わらず追撃しきれない。それでも2Q終盤に青木が意地を見せる連続得点などもあり、ビハインドは最大21点あったところから15点までには縮めて前半が終了。今Gameも前半の3Pはここ数Gameと同様全く精度を欠き、2/12の16.7%と惨憺たるスタッツ。普通ならこれだけ放れば4本は決めていないといけないのだが・・・。

2Q後半からディフェンスに活路を見出しつつあり、後半もインテンシティが変わらないディフェンスができているのは良い。オフェンスがうまくいかないならその分ディフェンスを頑張ろう、というのはいかにも仙台らしいところだろうか。実際3Qは宇都宮の3PMを0本にするなど宇都宮オフェンスを前半よりは止めるまではできてはいたものの、逆にシュートをなかなか決められない点は変わらないのが本当にもったいなく、前半に作られたビハインドを一向に縮められない。ビハインドを縮めようと3Pアテンプトはするものの、仙台のこのQの3P%は1/7の14.3%と相も変らぬ低調ぶり。なかなか追撃ムードも作れぬまま53-69と1点ビハインドを拡げられて3Qは終了。

3Qでビハインドを拡げられないまでも縮められずに臨んだ4Q、仙台のディフェンス強度は変わらない。ここ何Gameかの「Grind!とは?」と問いたくなるような後半のしょんぼり感からすると改善の兆しがいささか見えてきたか。宇都宮が緩めてきたわけでもないとは思うが(緩めてもいなせるという老獪さは持っているチームでもあるけれど)、FG試投数を8本に抑え、成功数では2Pを1本、3Pを2本で抑えたのは立派。しかし追い上げムードが醸成されかかったところでOTO直前にジェレットに3Pを決められたのが痛く、逆に仙台がスコアしてOTOに入っていたら最後までわからない展開に持ち込めたかもしれなかった。こうなると残り時間は宇都宮はいなすだけ、強度高くくる仙台ディフェンスからファウルを誘ってボーナススローをしっかり沈めては仙台の追撃をかわし、71-82でGameは終了、5連敗かつHome7連敗という悔しい結果。

・Game後HCコメント

やはり入りの悪さからの先制パンチをあっさり食らってしまったことを敗因の一つとみています。事実、2Q終わりごろから後半についてはしっかりとしたディフェンスを概ねできていただけにもったいない、というのはワタクシも同感。

・気になった選手

青木:全体的に不調な仙台オフェンスの中で気を吐く17得点。今Gameでは3Pのアテンプトが少なかったものの1/2で決めていたり、エルボー付近からの落ち着いたミドルが良く決まっていました。チームとしてもがき苦しんでいる中で、チームをしっかり引っ張っていこうとするキャプテンシーはさすがでした。

◯最後に

Homeで7連敗と苦しい時期が続きます。宇都宮とシーズン序盤に対戦した時はもう少しやれそうな手ごたえを感じたものの、今Gameも全体的には今の連敗中のパターンをほぼ踏襲するようなモヤモヤ感ばかりが残ってしまったのは残念。とはいえ、上でも書いた通り、ディフェンスについては少し強度を上げられていたのは好感触。ここまではあまりにも拙いオフェンスがメンタル的に影響したのもあるでしょうがディフェンスの強度もあまり高く感じなかったのも事実です。オフェンスがたとえうまくいかなくてもディフェンスはしっかりやる、という矜持、「Grind!」の精神を取り戻しつつあるのは僥倖かもしれません。

またここ何Gameかは毎度のように「シュートを決められない」とばかり言及しているような気がしますが、今回のBOX SCOREを眺めていると、1stユニット中心に2桁得点選手が4名いるはいるのです。渡辺は9点で2桁には一歩届いていません。しかし、ブースが4点というのはいかにも少ないですし、2ndユニットの5点というのはこれも少なすぎる。仙台が陥っているシュートの決められなさを如実に物語っているとも言えそう。

では今節終了時点の主要チームスタッツを眺めてみましょう。

PPG:73.0→72.9
OPP・PPG:80.6→80.7
FG%:40.7%→40.5%
2FG%:48.5%→48.5%
3FG%:29.3%→28.7%
eFG%:46.7%→46.3%
APG:18.4→18.5
RPG:39.0→39.1
TOPG:13.3→13.2
OFFRTG:100.1→99.9
DEFRTG:110.5→110.6

ほぼスタッツ通りのGame運びとなった感はあって、各スタッツともそこまで大きく変わっていません。しかし3P%は0.6ポイント下落、それに伴いeFG%も下落。このeFG%は3Pに1.5倍の比重をかけて計算されるものなので、いかに3Pを決められていないか、ということになります。3Pの精度向上は喫緊の課題なのですが、選手個々のスキルやメンタルセットによるところも大きく、カンフル剤になるようなものがないのもつらい。

次節は東地区7位の茨城と。着実に勝利をあげるクラブとなかなか勝ち星を伸ばせないクラブの二極化が顕著なの今季において、仙台より1つ勝ち星は多いものの、仙台同様ここまではなかなか苦難のシーズンの模様。勢い下位同士の対決となるわけで、どちらがより勝ちに飢えて貪欲に勝利を目指して闘えるかがポイントになりそう。いろいろな意味で秋田や群馬とは異なる形のライバルクラブからAway Gameではありますがしっかり勝利を掴む闘いに期待したいものです。

それではまた。

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