仙台89ers:2024-25シーズン 第11節(12/11 Home Game vs 宇都宮 at カメイアリーナ仙台(仙台市体育館))プレビュー
◯これまでの仙台
第10節のレビューはこちら。
第6節、第9節、第10節とHome Gameを3節続けて非常に内容の良くない敗戦が続いています。Away Gameのほうが元気があるのもいかがなものか、というところはともかく、Homeアリーナでこんな不甲斐ない内容のGameを続けてしまっていることにクラブやチームは危機感をもっているのだろうか?などと荒谷を加入させたあたりからするとその辺はワタクシごときに問われるまでもないこととは思いますが、正味な話、荒谷の加入によってチームケミストリーがガラガラポンとなってしまってはいないだろうか?という危惧はあります。また荒谷自体が能力ある選手なので、彼の持ち味を引き出そうとするとこれまでの戦術とはまた違った形をとらざるを得なくなっているのではないか?とも思いますし。また、前節レビューでも言及した通り、ヤン、星野、半澤のウィング陣の特に3Pシュートのあまり入らなさ加減も続いており、ここまでの入らなさはさすがに異常の域。ヤンは肉体改造の結果がシュートタッチを狂わせていないだろうか。星野はなかなかミニッツが得られない中でシュートタッチがうまくあわないままなのは少し責めるのは酷かもしれないな、と思ったり、半澤に至っては前節ベンチ入りしたものの2GameともDNPで、HCの信頼を失ってしまったりしてないでしょうね?とか、いらぬ心配までしてしまいます。
◯宇都宮ブレックス
前回対戦時のレビューはこちら。
今季開幕節で千葉Jに連敗したのち10連勝で東地区のTOP2につけてきましたが、バイウィーク明けの4戦は2勝2敗と勢いが止まってしまった感じ。また、前節前に開催された天皇杯3次ラウンドでは群馬相手にわずか46点しか取れずに敗れるといういささか衝撃的なできごともありました。このGameでは比江島が無得点、ニュービルが4得点という低調さで、どうやったらこの2人をこんな風におさえられるのか群馬に教えてほしい。もっとも群馬の得点を66点には抑えていたわけで、オフェンスがありえない下振れを起こしただけとは言えそう。エドワーズが負傷欠場しているのも多分に影響はあったかもしれません。
◯今節の展望
バイウィーク明けに調子を落とし気味の宇都宮ではありますが、バイウィーク前から攻守に噛み合わなくなっている仙台ほどではないでしょう。エドワーズ不在とはいえ、竹内が十分その穴は埋められるでしょうし、正味な話、ニュービル、比江島を気持ちよくプレイさせるようなことになっては仙台に到底勝ち目はありません。仙台ディフェンスがどこまで強度高くその2人を止められるかは注目のしどころでしょう。
では両クラブの今季ここまでのスタッツを比較してみると・・・(前者仙台、後者宇都宮)
PPG:73.0⇔82.7
OPP・PPG:80.6⇔74.6
FG%:40.7%⇔46.3%
2FG%:48.5%⇔58.3%
3FG%:29.3%⇔34.9%
eFG%:46.7%⇔55.2%
APG:18.4⇔18.9
RPG:39.0⇔37.2
TOPG:13.3⇔10.9
OFFRTG:100.1⇔114.8
DEFRTG:110.5⇔103.5
まあ順位的にそうなるのは当然ですが、ほぼすべてのスタッツで宇都宮が大きく上回ります。スタッツだけ見ていれば仙台の勝ち目は限りなく0に近い、と言わざるを得ないでしょう。特にRTGのあまりの違いにはため息しか出ません。このスタッツ通りの闘いになると、宇都宮が仙台に10~20点の差をつけて勝利するのは間違いありません。とはいえ、実際にGameをしてみれば、スタッツ通りの内容にならないことももちろんあるわけですが。
さあ、どこからどう見ても勝ち目らしい勝ち目が見えてこないのは困りました。あえて言うなら、バイウィーク明けの2敗と天皇杯の敗北は、宇都宮は得点が70点台以下。となれば、仙台はまずは宇都宮に簡単に点を取らせないディフェンスの遂行が必要不可欠。特に厄介なニュービルを好き勝手にやらせずどこまで抑えられるのか、天皇杯では無得点だったかもしれませんが、比江島の3Pなどはそれでも脅威でしかないので、前からしっかりタイトなディフェンスで簡単にスペースを作らないように抑えたいところですが、誰が対峙するのか。またエドワーズ不在の可能性は高いですが、フォトゥ、ジェレットの能力の高さは言うまでもないので、フェリシオ、ブース、ヤン、星野あたりでしっかり止めることができるか。
首尾よくディフェンスがはまって宇都宮を70点台以下の得点に抑えたとて、仙台側が60点台で終わっては元も子もありません。しかしながらここまでしばらく続く3P精度の異常な悪さが中2日でいきなり改善されるわけもないのですが・・・。フェリシオを中心としたインサイド、ペイント内での得点を確実に決めていきたい。
勝ち目を見つけられない相手とはいえ、今節宇都宮に勝利できたならば、仙台にとっては大変貴重な経験と自信につながるところでしょう。まずはしっかりとしたディフェンスから丁寧にオフェンスを遂行して、連敗脱出といきたいところですが、今節はワタクシ仕事の都合上、現地観戦が可能かどうかはいまだわからず、間に合えば会場へ赴くつもりです。願わくば現地で強豪宇都宮から何とか勝利を挙げる選手たちの姿を見たいものです。
それではまた。