黄金の3分割で思考も行動もスッキリ
こんにちは.
いつもご覧いただきありがとうございます.
さて,今回は黄金の3分割について.
みなさん,書くだけで思考も行動もスッキリと明確になる方法があったら嬉しくないですか?
以前の僕は思考も行動もスッキリせず,とにかく悩みがち.
常に頭の片隅には気になることがあり,「そういえばあの件について,大丈夫だったかな?」「待て待て,今は目の前のことに集中しないと」と過ごすことが多かった.
そのため,結局は行動することを決める時間がかかったり,実際に行動に移すことにも遅れが出ており,先延ばしにする癖がかなりありました.
でも,方眼ノートの出会って活用していく過程で,思考も行動もスッキリしたし,何より行動力が爆上がりしました.
今日はそんなお話です.
2本の縦線を引くだけ
東大合格生ノート,有名大学や研究機関で使われている「コーネルノート」,外資系コンサルティング会社であるマッキンゼーの「マッキンノート」などご存知ですか?
東大合格生ノートやコーネルノートは,板書スペースと気づきスペース,要約スペースをA4用紙1枚や見開きノート2ページに収めるように設計されています.
特徴としては,「板書スペース」→「気づきスペース」→「要約スペース」で構成されており,2本線を引いた3分割にあらかじめなっています.
一方,マッキンノートは「空・雨・傘」の3分割で構成されています.
これは何かと言いますと,
「空=事実認識』
「雨=状況解釈」
「傘=行動・提案」
の3つのことを意味します.
わかりやすく説明しますと.
「空=事実認識』→空を見上げるとなにやら雲いきが怪しい.
「雨=状況解釈」→雨が降りそうだ…と解釈し,
「傘=行動・提案」→それを踏まえて,傘を持っていく行動を取るべきだと判断する.
非常にシンプルですが,奥深いものなのです.
実は,方眼ノートでは,この「空・雨・傘」を「事実・解釈・行動」の3分割のシンプルな思考の型(フレーム)を徹底して,書き進めるのです!
なぜ思考も行動もスッキリするのか?
では,なぜ方眼ノートの「事実・解釈・行動」の3分割で書き出すことで思考がスッキリするのでしょうか?
その理由は3つあります.
1つ目は,「何が事実なのかを書き出すことで俯瞰的に見れる」から,
2つ目は「事実と解釈を分けることで,解釈=自分の捉え方・考え方を明確に出来る」から,
3つ目は「事実・解釈を踏まえた行動を明記する事で,今後やるべきことがはっきりする」からです.
何が事実なのかを書き出すことで俯瞰的に見れる
先ほどの外資系コンサルティング会社のであるマッキンゼーの思考が優れている最大の理由はまず,「事実に基づいて考える」ことを徹底的に叩き込まれているからだそうです.
これは,実際にあったコンサルティングのお話です.
都内一等地のとあるスーパーでは,新商品の牛乳を取り扱うことになったのですが,一般的なスーパーで取り扱っている200円以下の牛乳にするべきか,場所柄的に富裕層が多いから1本500円以上する高級牛乳にするか悩んでいたそうです.
そこで,そのスーパーはコンサルティングを依頼したそうなのですが,コンサル会社がまずはじめにやったことは,なんと「スーパー近所のマンションの共有ゴミ出し場の調査」だったそうです.
「なぜ,わざわざ一流のコンサル会社のスタッフがゴミを漁るの?」
「ゴミの中に何か宝物でもあるの?」
そんな疑問を抱くかもしれませんが,実は,マンションの居住者がこの共有ゴミ出し場に出したゴミを1つずつ開けて,どのような牛乳を飲んでいるか徹底的に調査したのです.
すると,驚くべきことに都内一等地に住んでいる人たちも「一般的な牛乳」を飲む人が大多数だったのです.
都内一等地に住んでいるからといって,必ずしも「高級な牛乳」を飲んでいるわけではなかったのです.
調査結果を踏まえてこのスーパーは新商品として一般的な牛乳と同価格程度の商品を取り扱うことにし,売り上げを伸ばしたのとことでした.
つまり,事実とは「誰が見ても聞いても触れても同じこと」であり,事実に基づいて考えることは,考える上でもっとも大切な最初の部分なのです.
方眼ノートでは,まず事実を書き出すことで,俯瞰して自身が把握できている事実の状況を知ることができるのです!
事実と解釈を分けることで,解釈=自分の捉え方・考え方を明確に出来る
多くの会議やセラピストのプレゼンテーションでは,「事実」と「解釈」を区別してロジカルに説明できる人がそう多くはおりません.
「解釈」とは「思い込み」や「自分の意見」のことを意味しておりますが,「事実」ではなく,「思い込み」で「自分の意見」ばかり主張するダメな典型例の方も少なくないと思います.
「自分の考えがまとまらない」
「自分の意見に説得力がいまひとつ」
と思うことがあるとしたら,日頃から「事実」と「解釈」を分ける習慣がないのかもしれません.
方眼ノートを使うことで,「事実」と「解釈」のそれぞれの枠に書き込んでいくので,きちんとそれらの色分けができるようになります.
さらに,方眼ノートで思考を鍛えることで,人の話を聴く際も「これは事実だな」「これはこの人ならではの解釈だ」と俯瞰してやりとりすることができるので,余計な意見の衝突を回避することもできます.
何より,「解釈」は人それぞれ,同じ事実を見ていてもみんな捉え方が異なるんだと認識できるようになることで,中立的立場から柔軟な対応ができるようになります.
事実・解釈を踏まえた行動を明記する事で,今後やるべきことがはっきりする
最後に,今後のやるべきことはハッキリと明確になることです.
結局のところ,「事実」と「解釈」からどのような「行動・提案」ができるかが重要となります.
いくら事実を正確に把握したり,素晴らしい観点からの解釈をしても何も変わりません.
リハビリ現場において例えると,患者さんの問題点や課題を把握して考察しそれを説明できたとしても,患者さんの心身や行動に変化をもたらすことが出来なければ意味がないのです.
一生懸命にセラピストが患者さんに対して,「Aさんが歩きにくい原因は,反張膝と患側への荷重不足,頭頸部の過緊張だと思うんですよね」などと一丁前に説明したところで,患者さん自身に対して何も提供できていないのと同じですね.
大切なことは,きちんと「行動・提案」に落とし込むこと.
方眼ノートの3分割フレームでは,必ず最後が「行動」の枠になっています.
だから,方眼ノートで思考を鍛えることで,「行動」の枠を埋めるよう自分自身が「行動」するようになるので,今後のやるべきことが明確になり,行動力が爆上がりするのです.
まとめ
以上が黄金の3分割の思考法である方眼ノートのお話でした.
たった2本の線を引くだけでフレームが完成し,「事実・解釈・行動」に基づいた思考と行動ができるようになるなんて,素晴らしいですよね.
ぜひ試してみてください.