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運気を上げる「掃苔」

今日のおすすめの一冊は、島地勝彦氏の『人生は冥途までの暇つぶし』(講談社)です。その中から「極上の暇つぶし」という題でブログを書きました。

本書の中に、『運気を上げる「掃苔」』という心に響く文章がありました。

《目減りした運気を補填するには「掃苔(そうたい)」に限る》 

あるとき今東光大僧正が宣(のたまわ)った。 「シマジ、おまえが持っている運なんて、貯金が目減りするよう に減っていくもんだ。そういうときどうするか。それは掃苔に限る。覚えておけよ。おれが入寂(にゅうじゃく)して、 おまえが困ったときには、いつでもおれの墓にくればえーさ。法力で、強烈な運気をチャージしてあげるぞ」。 

この有り難いお言葉に甘えて、シマジはいままで100回近く上野の東叡山(とうえいざん)寛永寺に通っ ている。大僧正自らデザインしたお墓の前で手を合わせ、教わった通りに祈念したいことを過去形で 三回唱える。何度これを繰り返したことか。 

今東光大僧正の命日は9月1日である。いまでは嬉しいことに、シマジ教徒たちが一緒にお参りしてくれている。むかしは独りで掃苔に行ったものだが、いまでは島地勝彦公認バトラー水間とショーファー佐野が、いつでも同行してくれるのだ。 

3人に合い言葉がある。「趣味は何ですか」と誰かに尋ねられたら、3人揃って「掃苔です」と応答する。「えっ! 早退ですか」「いえいえお墓参りです」。 

墓参りは面倒なことだと思っている人が大勢いる。死者に時間を割くのはもったいないのだろう。しかし、親戚の目もあるから、仕方なく墓参りする。余計に面倒くさくなる。そうではないのだ。墓参りはすればするほど、運気が上がる。そう考えれば、愉しくなる。 

墓参りで運が開けるのであれば、 お安いものだ。 

◆生きていく上でとても大事なことは、自分のご先祖に対して、手を合わせ感謝するという習慣目に見えないものに畏敬の念を持てない人は、残念ながら表面的で底の浅い人生を過ごすしかない

西田文郎先生は、お釈迦さまが教えた、「六方拝」をすすめている。これは、“東西南北天地”の六方に感謝するというもの。東を向いて両親やご先祖様に、西を向いて家族に、南を向いて恩師に、北を向いて友人に、天地は太陽や、大地など自然のすべてに感謝をする

感謝をすれば、自分が一人で生きているわけではなく、周囲の人々や様々なご縁によって生かされていることに気づく。特に、お世話になった師匠に感謝することは大事だ。この心が運を引き寄せる土台となる。

『運気を上げる「掃苔」』という言葉を胸に刻みたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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