文化の帰結は楽しさと明るさ
今日のおすすめの一冊は、行徳哲男師の『いまこそ、感性は力』(致知出版社)です。その中から「どこがどう同じなのかを探す」という題でブログを書きました。
本書の中に「文化の帰結は楽しさと明るさ」という心に響く文章がありました。
◆天岩戸開きの神話の話がある。
須佐之男命(すさのおのみこと)の乱暴な行動に怒り、天照大神(あまてらすおおみかみ)は天岩戸に閉じこもってしまった。そのため、天細女命(あめのうずめのみこと)が天岩戸の前で桶を伏せて踏み鳴らし、踊り、それを見た八百万の神々はどんちゃん騒ぎをして、大笑いする。
楽しそうな笑い声を聞いた天照大神は、何が起こっているのかと思い、天岩戸を少し開けたところ、待ち構えていた天手力男神命(あめのたぢからおのみこと)が岩戸を開け、世の中に光が差し込むことになったという物語だ。
この物語が意味することは、神さまは、泣いてもわめいてもお願いしても、聞いてくれない。神さまを動かすには、みんなで一緒になって「面白がること」「楽しむこと」ことだ、ということ。
日本の文化とは、まさにこの天岩戸開きの神話の通りだ。ときにはどんちゃん騒ぎをして、笑って、楽しくすごすこと。
「文化の帰結は楽しさと明るさ」という言葉を胸に刻みたい。
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