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運は心の持ちよう

今日のおすすめの一冊は、リチャード・ワイズマン氏の『運のいい人の法則』(角川文庫)です。その中から「大事なことは些細なことから生まれる」という題でブログを書きました。

本書の中に「運は心の持ちよう」という心に響く文章がありました。

私はたくさんの実験を行い、数百人にインタビューをして、数えきれないほどのアンケートを集計した。 そして、ついに、幸運の秘密を突き止めた。 運は魔法の力でも、神様からの贈り物でもない。 そうではなく、心の持ちようなのだ。 

どのように考え、どのように振る舞うかなのだ。 私たちは「運のいい人」「運の悪い人」として生まれてくるのではない。 幸運や不運の大半は、自分の考え方や行動によってつくりだすことができる。 

さらに、一連の研究を通じて、幸運な人生には四つのシンプルな法則があることもわかった。 

第一の法則は、チャンスを最大限に広げること。運のいい人に共通する性格は偶然のチャンスをつくりだし、チャンスの存在に気づかせて、チャンスに基づいて行動させる。 

第二の法則は、虫の知らせを聞き逃さないこと。運のいい人は直感と本能を信じて、心の声に耳を傾け、正しい判断をする。 

第三の法則は、幸運を期待すること。運のいい人は将来に対する期待度が高く、予言が当たるかのように「思っていたとおり」になって、夢や目標の実現をうながす。 

第四の法則は、不運を幸運に変えることだ。運のいい人は立ちなおりが早く、不運に見舞われても、それを幸運に変える力を持っている。 

運の悪い人は、チャンスに気づかない。 チャンスは誰にでも訪れているにも関わらず、それを見逃してしまう。 日頃、否定的な見方をしているような人だ。 否定するのがクセになっているから、反射的に「できない」とか「無理」と言って否定する。 

それは、日常の中に小さな幸せを見つけることが上手な人と、下手な人がいるのと同じだ。 下手な人は、嫌なことばかりみて、不平不満、愚痴、悪口、泣き言ばかり言っている。 しかし、上手な人は、いいところばかり見て、楽しい、幸せ、うれしい、ありがとう、感謝、という言葉がたくさん出てくる。 幸せ探しが上手な人は、運がいい。 

また、直感がするどい人は、素直な人だ。 素直な人には子ども心がある。 子ども心がある人は、好奇心があり、驚いたリ、笑ったり、感動したりする。 子どものように感性が豊かだから、直感が降りてきやすい。 

何かを始めようとするとき、「それは面白いやってみよう」と挑戦する人と、「これとこれの問題があるから難しい」と足を引っ張る人の二つのタイプの人がいる。 難しいからやめようという人は、永遠に挑戦することはない。 

失敗を恐れて何もやらなければ、運はやってこない。 未来を信じ、未来への期待度の高い人だ。 マイナスをプラスに変えることが上手な人は、いつもポジティブな気持ちでいられる。 

オセロのゲームのように、ずっとマイナスであっても、いつかどこかでひっくり返せると思っていれば、いつも機嫌よくいられる。 「幸運は不運の顔をして現われる」と言われる。 不運な出来事も、後から考えると、「それがあったから今の自分がある」、「あのおかげで助かった」、ということは枚挙にいとまがない。 

「運は心の持ちよう」とは、中村天風師のいう、「人生は心一つの置きどころ」。 運を呼び込む心の法則を身につけたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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