今日のおすすめの一冊は、中村天風師の『ほんとうの心の力』(PHP研究所)です。その中から「みだりに生きない」という題でブログを書きました。
本書の中に「悪魔が奪ったもの」という心に響く文章がありました。
◆どんなひどい困難に出会おうと、病気や事故になろうと、死ぬことと比べたらすべては「カスリ傷」のようなもの。もし、明日死ぬ、とわかったら、多くの人が、今ある何げない当たり前のような幸せに感謝することだろう。
歩けること、空気が吸えること、友や家族と語らえること、大喧嘩(おおげんか)したことでさえ、愛(いとお)しくなる。金も、家も、名誉も、宝石も、いかに大切なものであろうと、死んだらこの世に置いていかなければならない。
それなのに、悲しいかな人間は、目の前のモノや金や名誉をもっともっと、と欲しがってしまう。もっとも肝心な、「生かされている」ということに比べたら、すべてはちっぽけなこと。すべてのことに感謝して、ありがたさをかみしめて生きていきたい。
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