今日のおすすめの一冊は、北川八郎氏の『ブッダのことば「百言百話」』(致知出版社)です。その中から「なした者がなした結果を受け取る」という題でブログを書きました。
本書の中に「人の寿命はいつか尽きる」という心に響く文章がありました。
◆「因果応報(いんがおうほう)」という言葉がある。善い行いをすればよい報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがある、ということ。
しかし、この世に生きている間に、ひどく悪いことをした悪人に、悪い報いがないということは間々(まま)あることだ。なんであんなひどい人間に罰がくだらないのか、と思う。しかし、釈尊は、それは来世において報いがある、という。
朝比奈宗源(あさひなそうげん)老師の知り合いの僧は、博打(ばくち)ばかりするひどい人間だったという。その僧が博打をやって負けて帰ってくると、宗源老師は「あいつもやがて死ぬやっちゃ」と独り言をいっていたという。
それは、老師が、「しかたのないやつだ…」と諦観(ていかん)して言った言葉だ。この世では罰(ばち)は当たらないかもしれないが、あの世でその報いを受けるのに、と。「私たちはみな、今世この世に来た意味がある」あらゆる、命の尊さ、美しさ、楽しさ、喜びの深さを日々学びたい。
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