今日のおすすめの一冊は、北尾吉孝(よしたか)氏の『日に新たに』(経済界)です。その中から「明るい人には魅力がある」という題でブログを書きました。
本書の中に「下座行で傲慢な心を浄化する」という心に響く文章がありました。
◆森信三先生は「師教を仰ぐ(森先生に導かれて)」の中で「下座行」についてこう語っている。
◆昨今は、自己アピール全盛の時代だ。自分を知ってもらわなければ、不当に評価され冷や飯を食わされる、と自分を必要以上に大きく見せる人も多い。それとは、真逆な考え方が、この下座行だ。
どんなに低く見られようと、それを、微塵(みじん)も不満に思わず、淡々と仕事をし、生きていく。人よりも一段と低い位置に身を置き、不平不満を表さないことは、己を磨く修練であり修行だ。
京都の一灯園は、それを掃除を通じて行っている。見知らぬ家々のトイレの掃除をさせてもらうことが、己の高慢心を捨て、下座に行ずる謙虚な心をつくるという。
人は、一生のうちには、何度か、高慢になるときがある。現在、成功しているいないに関わらず、自分よりうまくいっていない人、もっと下にいる人を見ると、見下したり、高慢になったりするからだ。
「下座行で傲慢な心を浄化する」という言葉を胸に刻みたい。
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