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もうすんだとすれば、これからなのだ

今日のおすすめの一冊は、青山俊董(しゅんどう)氏の『あなたに贈る 人生の道しるべ 続・ことばの花束』(春秋社)です。その中から「他は是れ吾に非らず」という題でブログを書きました。

本書の中に「もうすんだとすれば、これからなのだ」という心に響く文章がありました。

もうすんだとすれば、これからなのだ。(中略)なんにも無いから、すべてが有るのだ。 (中略)生まれてくることは、死んでいくことだ。》 (まど・みちお) 

人生を円環的に考えてはどうかな」とは、余語翠巌(よごすいがん)老師のお言葉。

円相には始めも終わりもない。ということは、どの一点を押さえても終着点であると同時に出発点であるともいえる。 学校の卒業は社会への旅立ちであり、結婚も新しい人生への出発である。

定年退職した人に私は言う。「人生に退職はない。会社という組織の枠に縛られず、やっとあなた自身の時間をいただけたんじゃないですか。心躍る思いで新しい人生の創造に取り組んでください」と。 

「ぞうさん」の童謡で有名になったまど・みちおさんが百四歳で亡くなられた。「生まれてくることは、死んでいくことだ」と歌って。「死ぬことは生まれていくということ」と、永遠のいのちへの旅立ちを楽しんでおられることであろう。

◆大恋愛して結婚した二人は、つい、結婚がゴールだと思ってしまう。しかし、現実は、結婚は通過点でしかない。結婚の後につづく長い人生があるからだ。「円」と同じで、始まりもなければ終わりもない

また、生まれ変わりという「輪廻」があるとするならば、生まれて一つの人生が終わったら、また生まれ変わってまた別の人生を歩む。つまり、生れ変わり、死に変わる、ということ。生も死も、連綿と続くのだ。

「もうすんだとすれば、これからなのだ」という言葉を胸に刻みたい。

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