今日の一冊・「世界の名言100」(遠越段)
今日のおすすめの一冊は、遠越段氏の「世界の名言100」です。
数々の名言の中から、藤田田氏の言葉「当事者意識を持つ。傍観者はダメである。どんな仕事でも、当事者になることが肝心である」を取り上げました。この当事者意識の欠如は、このコロナ禍において、色々と感じることがありました。
多くの人は、マスコミの特性として、目立つこと、滅多にないこと、少数事例を取り上げ、ニュースになります。その逆に、大多数がやっていること、目立たないことは、ニュースにはなりません。みんなが知っているしびっくりもしないからです。
城野宏氏が提唱した脳力開発という考え方のメソッドがあります。その中でよく使われる事例が、「浅草で火事があったというと、浅草は大丈夫か?と心配する人が多いが、そのニュースを見て、本当は浅草以外は無事なんだ」という視点も持つ必要がある、と城野氏は言います。
物事には常に二面性があり、裏と表の両面を見なければ事実を見誤るということです。この伝でいうと、コロナ禍でのニュースも、目立つこと、特殊なこと、という少数の事例を出していることになります。特に、コロナ対策の最前線にいる医療関係者、国の機関や役所、あるいは政治家などに対するネガティブな報道が多く見受けられます。
そして、ちょっとしたミスを大きく取り上げます。しかし、そこに当事者意識があれば、こう考えるはずです。「自分がその立場になったとき、果たしてもっといいジャッジができ、結果をだせるのか」と。傍観者として言うのは簡単です。
「ボクシングを見ている奴はいろいろなことを言うが、リングで戦っている奴を褒(ほ)めろ」という、セオドア・ルーズベルト大統領の言葉があります。戦いを見ている観客は評論家になりやすいのです。観客は悪気はなく、無自覚に批判したり、罵倒したりします。マスコミはといえば、それを煽(あお)ります。
「自分がその立場になったとき、はたしてもっとうまくできるのか」という問いかけは大事です。それが当事者意識を育む大事なトレーニングだと思うのです。
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