見出し画像

持続は才能の別名

今日のおすすめの一冊は、城山三郎氏の『人生の流儀』(新潮文庫)です。その中から「続けるということ」という題でブログを書きました。

本書の中に「持続は才能の別名」という心に響く文章がありました。

1.■わたしは才能もなく、本当によくここまでこれたと思いますけど、中学時代の Capacity never lacks opportunity (力あれば機会あり) ということわざを信じて、自分は力はあると思わないが、ともかく努力さえしていれば力がつくだろう。 力さえつけばいつか機会がくる、そう自己暗示をかけてやってきたわけです。

あきらめないで、ずっと続けていればなんとか力がついてくるだろうと。持続は才能の別名だ、ということわざがありますが、持続し力をつければチャンスがあるだろうと、わりと楽観的に生きてきました。(関本忠弘氏との対談より/午前八時の男たち)

2.■だれにでも同じ分量の運やツキがあると思うのです。それがそういう姿勢で生きている人にはつかめるけれど、そうでない人には通り過ぎてしまう。長い目で見れば、企業も人間も、社会的存在としての陰徳を積むことが大事ではないでしょうか。(関本忠弘氏との対談より/午前八時の男たち)

3.■人生というのは、永い眼でみれば敗者復活のチャンスはいくらでもあるんですね。だからある程度、楽天的な人でなくちゃいけない。(町田栄次郎氏との対談より/生き残りの条件)

1.◆中身がからっぽなのに、やたらと有名になりたい人がいる。そんな人は、いっとき、たとえ有名になったとしても、メッキがはがれ、すぐにどん底へ引き落とされる。世間の評価は厳しい。見ていないようでよく見ている。

一時の栄光を夢見るのではなく、まず実力を身につけること。それは、うまずたゆまずコツコツと努力を継続することだ。「持続は才能の別名」という言葉を胸に刻みたい。

2.目立たぬよう、際立たぬようにする徳積みを、「陰徳」という。誰がしたかわからぬように、淡々と愚直に行うことだ。運の神様が一番好きなタイプがそんな人。すると、いつしか、運の神様が味方してくれ、贔屓(ひいき)してくれる。

3.◆山があれば谷もある「人生は糾(あざな)える縄のごとし」。災い転じて福となり、福もまた転じて災いとなる。だからこそ、愚のごとき楽天性が必要となる。どんなことがあっても、底抜けの明るさで、大笑いする人だ。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


いいなと思ったら応援しよう!