人間の花を咲かせる
今日のおすすめの一冊は、藤尾秀昭氏の『人間における運とツキの法則』(致知出版社)です。その中から「徳のない人からはどんな幸運も去っていく」という題でブログを書きました。
本書の中に「人間の花を咲かせる」という心に響く文章がありました。
◆稲盛和夫氏の「どんな環境にあろうとも 真面目に一所懸命生きること」というのは、元ノートルダム清心学園理事長の渡辺和子氏の「置かれた場所で咲きなさい」と同じだ。 蒔(ま)かれた種は、文句を言わず、その場でただひたすら咲くしかない。 だからこそ、置かれた場所で咲く花は強く美しい。
またもう一つの、「利他の心」を大事にすること。 「うばい合えばたらぬ わけ合えばあまる」 という相田みつを氏の言葉がある。 利己的な人だけがあつまり、利己的な行動の限りをつくすと、そのグループは自滅する。 うばい合えば足りぬ、と殺伐(さつばつ)として、最後はお互いに傷つけあうことになる。
それは、地獄と天国の寓話にもある話だ。
天国にも地獄にもごちそうがふんだんにあるという。 食事の際には、長い箸(はし)を使う。 箸は、あまりに長いので、自分の口に持ってくることはできないが、相手の口には持っていくことはできる。 天国の住人たちは、その長い箸を使って、ニコニコしながら、お互いの口に御馳走を運んで、お互いに感謝しながら楽しく暮らしている。
しかし、地獄の住人たちは、われ先に、自分の口に御馳走を持ってこようとするが、一口も食べることができないため、みな殺気立って、ケンカが絶えず、怒鳴り声が鳴り響き、やせて骨と皮ばかりになっている。
地獄の住人は、自分のことしか考えない利己の人。 相手の利益になることや、相手が幸せになることなど、これっぽっちも考えていない。
どんな環境に置かれても文句を言わずそこで一所懸命生き、そして同時に、利他の心を持てる人に…。
「人間の花を咲かせる」という言葉を胸に刻みたい。
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