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中国浙江省、杭州東駅他・視察その②「電子マネー」 (2024年8月3日~7日)


杭州東駅は浙江省にある中国最大の鉄道駅の一つ。杭州市の人口は800万人。上海からは新幹線で約1時間です。駅にはプラットホームが15面あり30線が走っています。新幹線に乗るには飛行機と同じセキュリティチェックがあり、荷物の検査があります。チケットは身分証明書(外国人はパスポート)に紐づいているので、eチケットです。

新幹線の座席にはQRコードが貼ってあり、それをWeChat Pay(ウィーチャットペイ)で読み取るとメニューが出てきます。そして商品を頼むと係の人が座席まで運んできてくれます。温かい小籠包やお弁当もあり、コーヒーはなんと、スターバックス。


屋台のお店でも、このQRコード決済で、基本的に現金は使えないという徹底ぶり。

今は、スマホで決済し、現金を誰も持ち歩かないので、なんとスリが絶滅したそうです。


この「WeChat(ウィーチャット、微信)」と「Alipay(アリペイ/支付宝)」があれば、ほとんどのところで決済できます。日本のPayPayと同じです。むしろ、クレジットカードを使えるところは少ないのが現状です。


リープフロッグとはカエル飛びのことですが、蛙が跳躍して何かを飛び越えるように、それまで遅れていた国が、ある時、急激に発展し、先を行く国を飛び越えて、世界の先頭に躍り出るということです。

まさに、偽札が横行していて現金を信用していない中国では、この電子マネーがうってつけだったわけです。片や日本では、偽札など問題にならないくらい、安全や安心がいきわたり、とても豊かな国となっていたからです。

電話も同じで、電話網がいきわたっていた日本では、携帯の必要性はさしてありませんでした。しかし、中国やアフリカでは、電話網などまったく整備されていなかったからこそ、携帯が爆発的に普及したのです。

今は、株式市場には厳しい風が吹いていますが、もしかしたら「人口減少」と「高齢化」が日本にとってリープフロッグ現象となるかもしれません。日本では、人手不足のため省力化のロボットやAIの開発や自動化、無人化が歓迎されているが、人口の多い中国やインドではこれが逆風となります。働き口がなくなるからです。

時代は一回転し、日本にも逆転のチャンスがやってきたのかもしれない、と思った今回の中国視察でした。

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