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今日のおすすめの一冊・齋藤孝氏の「図解 葉隠」

今日のおすすめの一冊は、齋藤孝氏の「図解 葉隠」です。
「葉隠」は、江戸時代に、佐賀鍋島藩の山本常朝が武士の心得について語った書物。「常朝」は「つねとも」といいます。しかし、私はずっと「じょうちょう」と読んでましたが、この呼び方は、42歳で出家してからの言い方だそうです。この葉隠れで有名なのは、「武士道と云ふは死ぬ事とみつけたり」。

これは死ぬことを美化したり、すすめたりしているのではなく、死ぬ直前まで、死の瞬間まで、死に物狂いで一所懸命に生きるという姿勢を示したものです。それはたとえば、蝉の一生とも似ています。芭蕉の句に「やがて死ぬ けしきも見えず 蝉の声」があります。蝉は何年も地中にいて、地上にでてわずか1週間ほどしか生きられない。明日死ぬかもしれないのに、そのそぶりも見せず、死の直前まで鳴き続けます。

普通考えると、「大事の思案は軽くすべし」って、逆のような気がしますよね。が、よくよく考えると、「大事なことこそ軽く」なんです。大事なことって、つきつめるとたいてい、二者択一です。やるか、やらないか、イエスかノーかです。だから普段から考えている人、人生を突き詰めている人、あるいは肚が座っている人は、たいてい即座に決定できます。そういうことがさらっとできる人ってホント、カッコいいです。

もし何か大事なことを決定して、間違えてしまっても、もう一度やりなおせばいいし、たとえ立ち上がれないほど大失敗したとしても、たかだか、会社が倒産するとか、財産を全部失うとか、そんなものだと思います(ま、大きいですけどね)。命までは取られない。

「イヤなほうから幸運の矢は飛んでくる」という萩本欽一(きんちゃんです)さんの言葉があります。つまり、どちらかを選ぶとき、そのとき「イヤだな」という方を選んだとしても、結構問題ないもんです。というか、欽ちゃんの言う通り、あとから考えると、イヤなほうがよかったりする。もちろん、好きな方を選んでもいいです。

だけど、問題なのは、どちらか決めないこと。決めないと成功するにせよ失敗するにせよ、何も変わりませんから。つまり、現状維持。決めないって、結局は勇気が足りないのかもしれません。行徳哲男師のこんな言葉があります「金や財産、名誉、地位を失ってもほんの一部を失ったにすぎない。しかし、勇気を失ったらすべてを失う」。決断も、最後は勇気じゃないかなぁ。

ブログ(3分動画も)はこちら☟
https://ameblo.jp/hiroo117/entry-12593303075.html


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