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嫉妬心と虚栄心
今日のおすすめの一冊は、植西聰(あきら)氏の『人生を動かす 哲学者の言葉』(永岡書店)です。その中から「学び続けること」という題でブログを書きました。
本書の中に「嫉妬心と虚栄心」という心に響く文章がありました。
《人間のすべての感情の中で、嫉妬はもっとも醜いもの、虚栄心はもっとも危険なものである。心の中のこの二匹のヘビから逃れることは、すばらしく楽しく幸せなことである。》 (カール・ヒルティ/スイス)
人の心を乱し、大きな悩みをもたらし、その人を不幸にしてしまう感情があります。それは「嫉妬心」と「虚栄心」です。
たとえば、自分よりも活躍している人を見て、「あの人のことが羨ましい」と、強い嫉妬を感じたとします。すると、その人よりも劣り、その人には敵わない自分自身がどんどん惨めに思えてきます。強い自己嫌悪を感じるようになり、悩み、苦しまなければならなくなるのです。
また、たとえば「周りの人たちによく思われたい」という強い虚栄心を抱いたとします。 そのために無理をして背伸びをしたり、ときには自分をよく見せるためにウソをついたりしてしまいます。 その結果、背伸びをして生きていくことに疲れ果て、いつかウソがばれてし まうのではないかとビクビクしながら生きることになります。
そんな生き方が幸せであるはずはありません。 ですから、嫉妬心や虚栄心といった感情を捨て去って、ありのままの自分と して自然に生きていくことが、もっとも幸せなことなのです。
◆我々は人の成功や、人の幸福を素直に喜べないことがある。人と比較してしまうからだ。他人の優れたところに引け目を感じる感情であり、それをうらやむ気持ちが「嫉妬心」。
また、「虚栄心」は自分を実質以上によく見せようとする心理であり、そのため、見栄(みえ)をはってしまう行動だ。人より優位に立っていたい、認められたいという行動でもある。
法華経の中に、「随喜功徳(ずいきくどく)」という言葉がある。人が喜んでいるときに、自分も同じ気持ちになって、心の底から喜んであげることをいう。このことが、功徳(徳を積むこと)になるという。人の幸福を一緒になって喜ぶことは、徳を積むことなのだ。
「虚栄心」という見栄をはらず…
人の喜びを我がことのように喜べる人でありたい。
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