今日のおすすめの一冊は、ひろさちや氏の『捨てちゃえ、捨てちゃえ』(PHP研究所)です。その中から『「負い目」を感じて生きる』という題でブログを書きました。
本書の中に「マイナス心理にマイナス行動をとらない」という心に響く文章がありました。
◆二人の若い禅僧の話がある。 あるとき、二人の若い禅僧が川を渡ろうと岸に来た時、一人の若い女性が向う岸に渡れなくて困っていた。 すると見かねた一人の禅僧が、さっさと女性を背負い、向う岸に渡って下ろし、何事もなかったようにまた歩き始めた。
その一部始終を見ていたもう一人の禅僧が、「お前は修業中の身として、女性を背負ったりして恥ずかしくないのか」となじった。 すると、女性を助けた禅僧は、「お前はまだあの女性を背負っているのか」と答えたという。
「放下著(ほうげしゃく)」という禅語がある。 こだわりを捨ててしまえ、放り投げろということだ。我々は、色々なものを後生大事に抱え込んでしまう。 まさに、第一の矢がそれだ。 マイナス心理がわき起こったとき、それにいつまでもこだわっていると、第二の矢というマイナス行動が生まれてしまう。
「こだわり」「しがらみ」「嫉妬(しっと)」「妬(ねた)み」「恨(うら)み」「怒り」「憎しみ」などの感情を手放すこと。
五日市剛氏は、その負の連鎖を断ち切るには、「ありがとう」と言うといいという。 マイナス心理にマイナス行動をとらない人でありたい。
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