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「つく」ための実践学
今日のおすすめの一冊は、舩井幸雄氏の『上に立つ者の「人間学」』(PHP)です。その中から『どうすれば「つく」のか』という題でブログを書きました。
本書の中に『「つく」ための実践学』という心に響く文章がありました。
「つく」ためには、「ついているもの」とつきあえばよいということを知ると、まず、外部の「ついているもの」とつきあうことを、たいていの人が考えるものである。
しかし、外部のものとつきあうのは、自分に「つき」がない以上、同類でないからつきあいにくいし、知らないものが相手だからつきあい方もむつかしい場合がある。だから、それは後回しにするのである。
まず、実践学としては、よくわかっているもの、しかも気安くつきあえるものからつきあえば よいということになる。
もったいぶらないで答えをいうと、それは自分の中にある「ついているもの」と、まずつきあ うということだと理解してほしい。 それは個人でも会社でもよい。全体として「つき」の悪い時でも、一つずつ見れば「つき」の よいのは多くある。
たとえば、伸びているもの、得意なもの、好きなもの、自信のあるものなど は「ついている」はずである。まずこれらのものに力を注ぎ、それを伸ばそうということからはじめてほしい。
こういう観点にたてば、自分の周辺に「ついているもの」はいくらでも見つかるはずである。 それに、おもしろいことに、長所というか得意なもの、好きなもの、自信のあるものを伸ばし ていると、短所が消えるというか、不得手なもの、嫌いなもの、自信のないものがだんだん少なくなっていく。
◆「ついている人」からしたら、「ついてない人」が寄ってきたら避けるのが普通だ。そんな人と付き合ったら、自分の「つき」も落ちるからだ。
だから、「ついている人と付き合え」という教えは永久に達成できなくなる。だからこそ、大事になるのが、自分の中のついてるものを伸ばすこと。それを舩井氏は「長所伸展法」という。
あるいは、「ついている(勢いのある)コミュニティ」や「ついてる(繁盛している)お店」に行ったり、「ついてる人の講演を聞く」「ついてる人の本を読む」ことも大事だ。
「つく」ための実践学を身につけたい。
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